5割近い打率が必要? 山田哲人、奇跡の4度目「トリプルスリー」への鍵は…

ヤクルト・山田哲人【写真:荒川祐史】
ヤクルト・山田哲人【写真:荒川祐史】

史上唯一の3度の「トリプルスリー」達成も今季は打率が…

 ヤクルトは下位に低迷しているが、今季の山田哲人内野手は連続盗塁記録をマークするなど、活躍している。山田哲は史上唯一の3度の「トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)」の記録を持っている。今季はすでに30本塁打、30盗塁をクリアしている。打率3割をマークすれば「4回目」となるが、今季は打率が上がらない。

○山田哲がレギュラーになった2014年以降の主要成績(※はトリプルスリー)

2014年 143試596打193安29本89点15盗 打率.324
2015年 143試557打183安38本100点34盗 打率.329※
2016年 133試481打146安38本102点30盗 打率.304※
2017年 143試526打130安24本78点14盗 打率.247
2018年 140試524打165安34本89点33盗 打率.315※
2019年 127試470打129安33本87点33盗 打率.274

 山田哲はきれいに数字をそろえてきている。2015、2016年とトリプルスリーを記録。2017年は不振だったが、2018年には3回目を記録。今季も本塁打、盗塁は「30」を超えている。しかし、打率はかなり厳しい。

 もともと3割を打つことにあまり苦労はしていなかった。2014年に193安打で最多安打のタイトルを獲得したように、安打製造機だった時代がある。しかし、最近の打撃はレギュラーになった当時とはかなり変わってきている。

単打の割合が減少、右方向への打率も下落

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