【U-18W杯】崖っぷちの日本、決勝進出の条件は…鍵を握るのは前日敗れた宿敵・韓国とカナダ

侍ジャパンU-18代表・永田裕治監督【写真:荒川祐史】
侍ジャパンU-18代表・永田裕治監督【写真:荒川祐史】

韓国に痛恨敗戦で追い込まれた日本、スーパーR最終戦でまず勝利が大前提

■日本 – オーストラリア(7日・機張)

 韓国・機張(きじゃん)で開催されている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)は6日、スーパーラウンド第2戦が行われ、野球日本代表「侍ジャパン」高校代表は韓国に4-5でサヨナラ負け。痛恨の敗戦となり、決勝進出は極めて厳しい状況となった。スーパーラウンド最終戦が行われる7日、日本が決勝に進出するための条件とは……。

 スーパーラウンドでは、オープニングラウンドで違う組だった3か国と対戦。オープニングラウンドで同じ組だった相手との対戦成績は引き継がれている。オーストラリア(A組)が2勝、日本(B組)、台湾(B組)、米国(B組)、韓国(A組)は1勝1敗、カナダ(A組)は2敗でスタート。台湾は韓国とオーストラリア、米国はオーストラリアとカナダを下して連勝し、3勝1敗とした。

 一方で、日本はカナダに勝ったものの、韓国に敗戦。2勝2敗となった。韓国も初戦で台湾に敗れたものの、日本に勝って2勝2敗。米国と台湾に連敗したオーストラリアも2勝2敗と、3チームが並んでいる状態だ。4敗のカナダは最下位が決まった。

 決勝に進むのは上位2か国。7日は日本がオーストラリア、台湾がカナダ、そして米国は韓国と対戦する。日本が2位以内に入る可能性が残るのは、日本が勝ち、台湾と米国が敗れた場合のみだ。つまり、まず勝利が絶対条件となる。

 日本がオーストラリアに勝つことを前提に、突破の条件は以下のようになる。

【台湾○-●カナダ、米国○-●韓国】
台湾と米国が4勝1敗となり、この2か国が決勝に進む。3勝2敗の日本、2勝3敗の韓国とオーストラリアは敗退となる。

【台湾○-●カナダ、米国○-●韓国】
米国が4勝1敗で決勝へ。日本と台湾が3勝2敗で並ぶが、2か国が勝敗で並んだ場合は該当チーム間の対戦結果で決まるため、オープニングラウンドで日本に勝っている台湾が決勝進出となる。

【台湾○-●カナダ、米国●-○韓国】
この場合、まず台湾が4勝1敗で決勝へ。日本、米国、韓国が3勝2敗で並ぶが、韓国はスーパーラウンドで日本と米国の両方に勝利することになるので、韓国が決勝進出となる。

【台湾●-○カナダ、米国●-○韓国】
日本、台湾、米国、韓国の4か国が3勝2敗で並ぶ。4チームが同勝敗で並んだ場合は、当該チームのTQB(Total Quality Balance)で上位2チームを決めて、その上位2チームの対戦結果で順位が決まる。決勝進出はその上位2チームとなるため、このTQBが鍵を握る。

 このように、高校日本代表の決勝進出は極めて厳しい状況にある。まずは白星が最低条件。可能性を高めるためにはオーストラリアに大差をつけて圧勝しておきたいところだ。

U-18W杯の侍ジャパン高校代表の試合日程は以下の通り(※全試合BS朝日・AbemaTVで放送予定)。

○オープニングラウンド
8月30日(金)日本vsスペイン 4○2
8月31日(土)日本vs南アフリカ 19○0
9月1日(日)日本vsアメリカ 16○7
9月2日(月)日本vs台湾 1●3
9月3日(火)日本vsパナマ 5○1

○スーパーラウンド
9月5日(木)日本vsカナダ 5○1
9月6日(金)日本vs韓国 4●5
9月7日(土)12時30分~ 日本vsオーストラリア

(Full-Count編集部)

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