ダルビッシュの10球種は過去12年でメジャー最多!? 「投げられない球はない」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

投手平均は4種類、「ダルビッシュに投げられない球はない」

 カブスのダルビッシュ有投手は、過去12年間で最も多くの球種を投げているとMLB公式サイトが伝えた。同サイトのアナリストであるマイク・ペトリエロ氏によると、その数は実に10種類に及ぶという。

 MLBのピッチ・トラッキング・データベースによると、2008年から今年9月3日までにメジャーリーグで2384人の投手が登板した。平均的に投手は4つの球種を投げる。大多数の投手(92%)がキャリアを通じて3~6球種であり、7球種以上になるとたった99人(約4%)に、そして8球種以上は僅か11人(0.3%)になる。

 そのトップに君臨するのがダルビッシュだ。2019年に9球種を投げ、その数を投げたのは1人だけだった。複数年で9球種を投げた投手すら他にいないという。

 しかもそれが全てではないという。ダルビッシュはデータベースでは分類できない球種も持っているという。カブスとダルビッシュによると、実際には今年10球種を投げている。以下がその10種類(割合と平均速度)になる。

1カットボール=ソフトバージョン 32.8% 86.3マイル(139キロ)
2フォーシーム 27.9% 94.0マイル(151キロ)
3スライダー 14.1% 82.5マイル(133キロ)
4ツーシーム 12.4% 93.5マイル(150キロ)
5カーブ 4.8% 76.2マイル(123キロ)
6スプリット 3.7%(143キロ)
7カットボール=ハードバージョン 3.0% 91.2マイル(147キロ)
8チェンジアップ 0.6% 84.1マイル(135キロ)
9ナックルカーブ 0.5% 81.3マイル(131キロ)
10スローカーブ 0.1% 63.7マイル(103キロ)

 ペトリエロ氏は、「ダルビッシュに投げられない球はない。彼がまだ投げたことのない球があるだけである」と、ダルビッシュの才能を称えた。

(Full-Count編集部)

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