【U-18W杯】「やばい」侍J宮城が死球で謝り韓国選手も返礼「普通に野球できた」

韓国戦で死球を与え謝罪する侍U18の興南・宮城大弥【写真:荒川祐史】
韓国戦で死球を与え謝罪する侍U18の興南・宮城大弥【写真:荒川祐史】

“日韓スポーツマンシップ”と話題となった「5回くらい謝った」「ヘルメットまで取ってくれて…」

 韓国・機張(きじゃん)で開催されている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)で5位に終わった野球日本代表「侍ジャパン」高校代表が8日、宿舎で取材に応じた。ファンから話題になっている“スポーツマンシップ動画”について当事者の左腕・宮城大弥投手(興南)が真相を明かした。

 この場面は、韓国戦の9回。2死一塁で宮城が韓国の1番リー・ジュヒョンに頭部に当たる死球を与えた。一塁へと進んだリー・ジュヒョンに対し、宮城は帽子を取って“謝罪”の一礼。すると、これに対してリー・ジュヒョンもヘルメットを脱いで、頭を下げて応えた。この場面を主催のWBSCの公式ツイッターも動画で紹介し、反響が広がった。

 宮城は「日本と韓国、リスペクト」と記されたWBSCが投稿した動画をSNSで確認。「いろんな人から連絡が来ました」と明かし、そのシーンについて、回想した。

「まず最初に当てた瞬間、『これはやばい』と思って、一塁に着くまで5回くらいですかね、(リーに向かって)謝りました。一塁に着いた時に目と目が合ったので、目を見て、謝りました。ヘルメットを取ったの見て、安心しました」

 もし、リーの反応がなかったら、韓国側からの野次などが飛んでくるのではないかという不安もあったという。

「そもそも、死球を当てたら謝るのは当たり前。ヘルメットまで取ってくれたのは安心しました。そのあと、普通に野球をすることができました」と感謝。宮城は日本でも当てた時も、一塁に打者が着いてから目を見て、頭を下げる習慣があるという。きちんと目が合ってからも、気持ちを伝える姿に宮城の人柄が出ていた。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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