【U-18W杯】日の丸を背負って戦ったもう1人の日本人 女性審判員・佐藤加奈さんの誇り

「『そういえば、今日の審判、女性だったな』と気づかないような試合になれば一番」

 昨年の女子野球のW杯のジャッジを高く評価してくれた審判長が主催のWBSCに推薦し、佐藤さんの今大会の参加が決まった。これまでの経験を信じて、見たものをしっかり、公平に裁いていくと決めている。

「選手たちがグラウンドに立った時、『なんだ、女性審判か……』と見られているなと思う時があるんです。でも、終わった時に『そういえば、今日の審判、女性だったな』と気づかないような試合になることが私にとって一番いい。威厳を持って、毅然とした態度で公平にジャッジしていきます」

 佐々木朗希投手や奥川恭伸投手ら、日本代表の注目度は高かったが、試合を裁くこともなければ、スケジュール的にも試合をゆっくり見ることもできない。もっぱら、宿舎に戻り、翌日の準備をしながら公式YouTubeチャンネルで観戦していたという。

「日本の高校生たちにはフェアプレーの精神を忘れずに野球をやってほしいと思います。日本の野球は世界ランキングが上位。他の国から見られている部分も多いと思います。自分も日の丸を背負っているつもりで頑張りますし、女性でもこういう仕事ができるんだって思ってもらえるとうれしいです」

 夢はプレミア12やWBCの舞台に立つこと。まだまだ、挑戦は続いていく。

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