広島大瀬良、復活の8回無失点 4戦ぶり白星に「低く低くのイメージで投げた」

広島・大瀬良大地【写真:荒川祐史】
広島・大瀬良大地【写真:荒川祐史】

8回を6安打無失点、3併殺と打たせて取る投球

■広島 3-0 中日(10日・マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手が10日、本拠地での中日戦に先発し、自身4試合ぶりとなる白星を挙げた。8回116球を投げて被安打6、奪三振4で無失点に抑えて11勝目(8敗)をマークした。4イニングで先頭打者に安打されたが、連打を許さず、3併殺とバックの好守備にも助けられ、6連勝と好調の中日を封じこんだ。

「大事な(7)連戦で頭を取れたことは嬉しい」と喜んだ大瀬良は「相手が引っ掛けてくれたりしてゴロアウトを取れた。高めに意図して投げたボールもあったが、常に低く、低くのイメージで、低めに集めることができた結果」と振り返った。

 8月16日に10勝目を挙げてから、3試合勝ち星がなかった。8月29日の巨人戦では今季最短の3回途中10失点で降板。エースとして背信の投球が続いていた。

 前回からこの日の登板までは「フォームのバランスを意識した」と微調整。「打たれている時は、変化球も厳しいところに投げなければいけないと、腕が縮こまっているところがあった。持ち味の真っ直ぐを投げる中で、変化球と気持ちをリセットした」と原点に戻っての投球を心掛けた。「今日はしっかり腕を振ることができた。真っ直ぐも力強かったし、他のボールも悪くなかった」と復調への手応えを口にした。

 完投目前の8回で降板。「9回もいければいきたかったけど、(ベンチで緒方)監督が来たので終わりだなと思った」と笑ったエースは「また次、頑張ります」と次の登板を見据えた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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