大谷翔平、手術決断日に18号弾打っていた 昨季も靭帯損傷発覚日に2発

現地11日に本拠地で行われたインディアンス戦で18号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
現地11日に本拠地で行われたインディアンス戦で18号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

昨季は靭帯損傷発覚した日に2発、手術決断翌日にも本塁打

■インディアンス 4-3 エンゼルス(日本時間12日・アナハイム)

 エンゼルスは12日(日本時間13日)、大谷翔平投手が14日にロサンゼルス市内の病院で左膝の分裂膝蓋骨の手術を受けると発表した。完治までは8週間から12週間を要する見込みで、今季中の復帰はなくなった。

 エンゼルスのビリー・エプラーGMはこの日、電話会見を行い、大谷の手術について説明。分裂膝蓋骨は先天性のもので、2月のスプリングトレーニング中に大谷が違和感を訴えたためMRI検査を受診して判明したと明かした。

 多少の違和感を抱えたまま、打者として5月に戦列に復帰したということになる大谷だが、6月には日本人初となるサイクル安打を達成。ここまで106試合に出場し、384打数110安打18本塁打62打点、打率.286の成績を残した。本塁打は昨季の22本を下回ったが、打率、安打数、打点はルーキーイヤーを上回った。

 同GMによれば、大谷が最終的に手術を受けるのを決断したのは「昨日の朝」だという。前日10日(同11日)に、プレーオフ進出の可能性が消滅し、迎えた11日(日本時間12日)のインディアンス戦前ということだ。

 手術を受けることを球団に伝えてから臨んだ一戦。大谷自身、この試合が今季最終戦になることが分かっていたはずだ。そして5回の第3打席で、右翼スタンドに弾丸ライナーで打ち込む18号ソロを放った。自身のラストゲームで一発を放ち、今季を締めくくったということになる。

 思い返せば、メジャー1年目の昨季も、大谷は負傷が発覚した日に本塁打を放っていた。9月5日(同6日)のレンジャーズ戦。この日、大谷は右肘の新たな靭帯損傷が発覚し、オフに受けることとなるトミー・ジョン手術を医師から勧められた。その後に行われた試合で1試合2本塁打の大活躍。これには米メディアも、ファンも度肝を抜かれた。

 さらに同25日には正式にトミー・ジョン手術を受けることが決定。その日は本塁打はなかったものの、翌26日のレンジャーズ戦ではルーキーイヤー最後の本塁打となる22号本塁打を放っていた。本来なら気落ちしてもおかしくないはずの試合。そこで奮起して続けて結果を残すところに、大谷の気持ちの強さを窺い知ることができる。

(Full-Count編集部)

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