西武・辻監督「コーチが背中押してくれた」メヒアのサヨナラ打の舞台裏明かす

サヨナラ勝利を飾りナインを迎える西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
サヨナラ勝利を飾りナインを迎える西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

「メヒアのところで送らせて外崎、山川で勝負しようかと思った」

■西武 4-3 ロッテ(14日・メットライフ)

 西武は14日、本拠地でのロッテ戦(メットライフD)で延長の末に劇的なサヨナラ勝利を納めた。9回までに2点をリードしていたが、9回に守護神・増田が岡に同点適時打を浴び、延長戦に。10回1死一塁からメヒアが中堅へ適時二塁打を放ち、試合を決めた。延長10回を3者凡退に抑えた5番手・國場がプロ初勝利をマークした。

 中堅手・岡が必死に伸ばしたグラブの先に打球が落ちた。右翼手・マーティンがカバーに走る間にボールは転々。一塁走者の中村が激走し、サヨナラのホームを踏んだ。辻監督は「1死からだったし、メヒアのところで送らせて外崎、山川で勝負しようかと思ったけど」とサヨナラの場面での采配について明かし、「でも、打撃コーチが『打たせましょう』と背中を押してくれた。本当によく打ってくれました」と試合を決めた助っ人の一打を称えた。さらに、一塁から一気に本塁を陥れた中村の走塁を「素晴らしいよ」と絶賛していた。

 初回に森の22号2ランで先制に成功し、6回に1点差に迫られたものの、山川の42号ソロですぐに突き放した。先発の今井も6回1失点(自責1)と好投した。平良、平井と無失点で繋いだが、9回に登板したクローザー増田が追いつかれた。それでも、辻監督は「(マーティンの)セーフティもあったし、レアードにうまく打たれた。こういう日もあるし、その後はしっかり締めてくれた。絶対の守護神。腹をくくって送り出している」増田を責めることはなかった。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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