田中将大、絶大な強さ見せるPSは目前も5回4失点 辛辣NY紙「時間は少ない」

ブルージェイズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ブルージェイズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ポストシーズンは2年連続で活躍「あと2回登板し、10月に向けて改善に取り組める」

■ブルージェイズ 6-5 ヤンキース(日本時間14日・トロント)

 13日(日本時間14日)の敵地ブルージェイズ戦に先発し、5回4失点で降板したヤンキースの田中将大投手。勝利投手の権利を持って降板したが、リリーフが同点に追いつかれ11勝目とはならなかった。今季もポストシーズン(PS)での活躍が期待される田中だが、辛辣なニューヨークメディアからはこの結果に厳しい声も上がった。

 ニューヨークの地元紙「ニューズ・デー」は「マサヒロ・タナカが苦戦」と見出しにとり、「ヤンキースでのキャリアにおいて素晴らしいポストシーズン投手であるマサヒロ・タナカは、普段のシーズン終盤の状態にまだなっていない。そして、時間は残り少ない」と指摘。大一番で絶大な勝負強さを誇り、ポストシーズンでは信頼に応える投球を見せ続けてきた田中だが、この試合の結果は喜ばしくない出来事だったようだ。

 地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「マサヒロ・タナカはロジャース・センターでのブルージェイズ戦で8回を無失点に抑え、ヤンキースを1-0の勝利に導いた時の投手のようではなかった」と指摘。8月12日(同13日)敵地・ブルージェイズ戦では、8回を投げ4奪三振、3安打無失点に抑えて8勝目を挙げていたが、この日は同じような結果を残すことができなかったと振り返っている。

 一方で、地元紙「デイリー・ニューズ」は「マサヒロ・タナカはこれまでと比べてキレがなく、プレーオフ第1戦の先発へのアピールにならなかったが、5回粘りの投球を見せた」と評価。他紙よりは希望をもってこの試合を考察しており、「タナカはそれでも重要な場面で信頼できると示した。タナカは先頭打者のビシェットに二塁打を打たれ、キャバン・ビジオにタイムリーヒットを打たれて1点差に迫られたが、ビジオを残塁させ、リードを守ったままブルペンに託した」と記している。

 さらに、米メディア「northjersey.com」は「マサヒロ・タナカはキレがなく、5回しか持たず、ヤンキースは12回でブルージェイズにサヨナラ負け」と記事を配信しつつ、「タナカは少なくともあと2回登板し、10月に向けて改善に取り組める」と期待を込めた。

 2017年もシーズンを通して苦しい投球が続いたが、ポストシーズンでは圧倒的なパフォーマンスでチームのリーグ優勝決定シリーズ進出に大きく貢献した田中。確かな実績を誇るポストシーズンでは、2009年以来の世界一に導く活躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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