日ハム西川、1番の役割果たす14試合ぶり猛打賞! 「仕事は何となく出来たのかな」

日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】
日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】

栗山監督は称賛「技術も高いんだけど、遥輝の魂だね」

■日本ハム 7-5 ソフトバンク(15日・札幌ドーム)

 日本ハムの西川遥輝外野手が15日、本拠地ソフトバンク戦で8月28日西武戦(釧路)以来14試合ぶりの猛打賞をマーク。逆転勝ちに貢献し、ソフトバンクを首位の座から追い落とした。

 痛快な逆転劇を演出したのは、西川のバットだった。1点を追う6回無死から中前打で出塁してこの回2得点の口火を切り、圧巻は8回の第4打席。先頭打者としてソフトバンク・甲斐野と対戦すると、2球で簡単に追い込まれた後に驚異の粘りを発揮する。ファウルとボールでカウント1-2になってから6球連続ファウル。最後は11球目のフォークを右前に運び、4万人超の観客で埋まった本拠地の空気をガラリと変えた。

 直後に大田が左前打で続き、中田の同点打、清宮の勝ち越し2点適時打などこの回打者1巡の猛攻で4点を奪った。突破口を開いた1番打者に栗山英樹監督は「何とかしようという、最後は魂の部分。技術も高いんだけど、遥輝の魂だね」と惜しみない賞賛の言葉を贈った。

「あまりボールを投げて来なかったので。もっとボールを投げて来ると思ったんですけど」と涼しい顔で粘り勝ちした打席を振り返った西川。今月に入って3番に座ることも多かったが、この日は1番で輝きを放ち「1番の仕事は何となく出来たのかな」と笑った。試合後は16日の開催地・旭川へ愛車で移動。「無事に着くよう祈っていてください」と報道陣にさわやかに言い残して球場を後にした。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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