広島、終盤追い上げもあと一歩届かず 惜敗の緒方監督「今年を象徴したゲーム」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

投手陣には苦言「ウチの若い投手のこれからの課題でしょう」

■ヤクルト 8-7 広島(15日・マツダスタジアム)

 広島は15日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に7-8で敗れた。先発の塹江から3投手が5回までに8失点と試合を壊した。打線は相手を上回る15安打を放って後半追い上げたが、あと1点届かなかった。最下位ヤクルトに敗れて2位DeNAとの差が1.5ゲーム差に開き、緒方監督は「今年を象徴したゲーム」と肩を落とした。

 試合後には昨季まで在籍したエルドレッド氏の引退セレモニーが行われたが、勝利で飾ることはできなかった。緒方監督は「ゲーム自体は、粘り強く最後まで頑張っている姿をファンに見せることができた」と野手陣を評価したが、4回途中4失点で降板した塹江などの投手陣に話が及ぶと表情が一変した。

「今日に限らず、内容的には一緒だね。フォアボールを出して失点。ウチの若い投手のこれからの課題でしょう」と苦言を呈した。それでも「悪いことばかりではない」と指揮官はすぐに踵を返し、「最後まで追い上げて、いいゲームをしてくれたよ。いいゲームをしてくれた。それだけ」と同じ表現を二度繰り返し、最後まで試合を諦めなかった選手をねぎらった。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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