イチロー引退後の“新しいスキル”をマ軍監督が絶賛「ホームランダービーで見ても驚かない」

マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めているイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めているイチロー氏【写真:Getty Images】

イチローの完璧主義に周囲も驚き、打撃投手としても向上心

 先日、球団特別功労賞の授賞式を行ったマリナーズのイチロー氏。現在は会長付き特別補佐兼インストラクターを務めている。そんなイチローが以前所属したマーリンズの元監督で、現在ロッキーズのベンチコーチを務めるマイク・レドモンド氏が引退後のイチローの“新しいスキル”について語ったと、地元紙「ニューヨーク・タイムス」電子版が報じている。

 イチローは現在もシアトルエリアに家を持ち、本拠地の試合でインストラクターの役割を務めている。ストレッチやキャッチボール、そしてその豊富な知識に興味を示す選手にアドバイスをしているというが、中でもその完璧主義を発揮しているのは打撃投手としてだという。レドモンド氏は「彼は最高の打撃投手にならないと満足しないだろう」と同紙に語った。

 マリナーズのミッチ・ハニガー外野手も同紙に、「イチローに打撃投手をやってもらったと言える人は多くないよね。とてもクールだよ。彼は他のどんなこととも同じように、プライドを持って取り組んでいるんだ。ケージで投げる練習をしているのをよく見かけるよ。練習する人はあまりいないと思うけど、彼は何でも本当に上手くやりたいんだ」と、その完璧主義っぷりを“証言”したという。

 同記事ではレドモンド氏のある予想を紹介している。イチローは隠れたパワーを秘めており、現役時代には多くの人がホームランダービーに出場するように説得しようと試みたが、成功しなかったのだという。しかし、ホームランダービーの参加者は打撃投手を選べる。つまり、将来の参加者が「イチローに投げてほしい」と思うかもしれない、というのだ。

 2015年のたった1年ではあるが、指揮官としてイチローを見ていたレドモンド氏。現役時代と変わらないイチローの野球へのひたむきさに「ホームランダービーでイチローを見ても驚かないよ」とそのセカンドキャリアにも期待を寄せていたという。

(Full-Count編集部)

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