日ハム實松、現役最終戦は23日イースタン巨人戦 1軍戦打診も「最後は鎌ケ谷で」

日本ハム・實松一成ファーム育成コーチ兼捕手【写真:荒川祐史】
日本ハム・實松一成ファーム育成コーチ兼捕手【写真:荒川祐史】

1軍での引退試合打診も「鎌ケ谷でプロ野球選手としてスタートしたので」

 今季限りで現役引退する日本ハム・實松一成ファーム育成コーチ兼捕手の“引退試合”が23日のイースタン・巨人戦(鎌ケ谷、試合開始13時)で行われる。球団側から1軍での引退試合を打診されたが、プロ生活をスタートさせた鎌ケ谷の地でユニホームを脱ぐ。

 東京時代の日本ハムを知る捕手が“第2の故郷”でユニホームを脱ぐ。實松は球団初の1位指名捕手として99年からプロ生活をスタート。大きな期待とプレッシャーを背負い、これまで鎌ケ谷で汗水を流してきた。「1軍での引退試合を打診していただいた球団には感謝の気持ちしかありません。鎌ケ谷でプロ野球選手としてスタートしたので、最後は鎌ケ谷で終えたい気持ちが強かった」。1、2軍は9月下旬まで試合は残されているが、23日のイースタン本拠地最終戦が現役最後の勇姿となる。

 23日は06年から11年間所属した巨人が相手だ。「今年最後の鎌ケ谷の試合が巨人戦。これも何かの縁だと思います」。巨人ファーム首脳陣には良き友でもあった村田修一、杉内俊哉、木佐貫洋の「松坂世代」のメンバーが数多くいる。長く球界を引っ張ってきた戦友たちに見守られ、21年間の現役生活に別れを告げる。

■實松一成(さねまつ・かずなり)1981年1月18日、佐賀県出身。佐賀学園3年夏に甲子園出場。高校全日本では松坂大輔(現中日)とバッテリーを組んだ。98年ドラフト1位で日本ハム入り。01年から出場機会を増やし、4年目の02年には開幕スタメンマスク、自己最多82試合に出場した。06年に岡島秀樹との交換トレードで古城茂幸と共に巨人へ移籍。阿部慎之助の2番手捕手として12年からのリーグ3連覇に大きく貢献した。17年オフに巨人から戦力外となると、翌18年から北海道日本ハムに復帰。ファーム育成コーチ兼捕手として若手の育成にも尽力した。プロ通算516試合出場し、打率.166、137安打、20本塁打、58打点。177センチ、89キロ。右投右打。

(Full-Count編集部)

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