DeNA、山崎&三嶋で守れ切れず巨人V許す「上を向くしかない」「すごく責任を」

DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】
DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】

9回に同点、延長10回に勝ち越し打で巨人が優勝

■巨人 3-2 DeNA(21日・横浜)

 DeNAは21日、横浜スタジアムでの巨人戦(横浜)に3-2で敗れ、巨人は5年ぶり37度目の優勝を決めた。6回までは2点リードだったが、9回に上がった山崎康晃投手、延長10回に三嶋一輝投手が打たれて勝ち越され、目の前での胴上げという屈辱を味わった。

 先発の上茶谷が6回まで2安打投球、さらに3回に乙坂の先制2号2ランと、流れはDeNAにあった。しかし7回、パスボールから失点すると、9回にマウンドに上がった山崎が2死から連続四球。小林に右前適時打を打たれ、同点となった。さらに延長10回に4番手で登板した三嶋も連続四球で窮地に陥り、2死一、三塁から増田に中前適時打を打たれて勝ち越された。

 19日の広島戦(横浜)終了時には、巨人と3ゲーム差まで追い上げていたが、本拠地での直接対決でまさかの2連敗。9回で味わった悔しさに山崎は「上を向くしかない。また明日」と唇を噛み締めた。

 敗戦投手となった三嶋も胸に溜めた思いを吐露。「1個負けても優勝から遠ざかるというこの時期に、この順位で直接対決があり、『こんな緊迫感の中で投げられているんだ』と思いながら1試合1試合投げていましたし、マウンドに上がって投げるからには結果が必要とされる。本当に今までにないプレッシャーというのをすごく感じました」と、この1か月、そしてこの日の登板を振り返った。

 さらに「目の前で優勝を見たこと、自分が敗戦投手になったことは残ると思う。ただ、こういう悔しさが自分をさらに成長させて、またやり返したり、結果を出せればと思います。今日はチームに申し訳ない、すごく責任を感じています」と懺悔した。

 しかし、まだ22日の阪神戦(甲子園)など4試合が残っており、さらにクライマックスシリーズ、その先には日本シリーズの可能性も残っている。「クライマックス・シリーズでやり返すチャンスが来るかもしれない。プロ野球選手、中継ぎ投手である以上、“やられたらやり返す”と。次に向けてやっていきたい」と気を引き締めた。

(Full-Count編集部)

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