ロッテ井口監督「野球の神様がいた」引退試合の福浦の美技でゲームセット

試合後、福浦和也を労うロッテ・井口資仁監督(左)【写真:荒川祐史】
試合後、福浦和也を労うロッテ・井口資仁監督(左)【写真:荒川祐史】

3位楽天とのゲーム差は0.5ゲーム「福浦ともう一度CSを狙おう」

■ロッテ 6-1 日本ハム(23日・ZOZOマリン)

 ロッテは23日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでの日本ハム戦で快勝した。福浦和也内野手の引退試合として行われた一戦を白星で飾り、ロッテ一筋26年の大ベテランの引退に華を添えた。

 井口資仁監督をはじめ全選手、コーチが背番号9を背負って戦ったこの一戦。「福浦と勝利を」という強い思いが打線に勢いを与えたのか、初回の4安打3得点の皮切りに、5回までに11安打6得点を試合を優位に進めた。最大18メートルの強風が吹き荒れる悪条件の中、先発・石川が7回1失点と好投し「後半の大事なところで戻ってきてくれた。風は強い中、丁寧に投げて試合を作ってくれた」と、井口監督も今季開幕投手を務めた右腕に感謝した。

 引退試合となった福浦は「7番・DH」でスタメン出場。4打数無安打に終わったが、9回から一塁の守備につくと、2死から日本ハム・平沼が放った一、二塁間への強烈ライナーを横っ飛びで好捕しゲームセット。試合の最後を超美技で締めくくることになり、指揮官も「野球の神様がいましたね」と驚く結末でだった。

 CS進出へ向けても大事な試合だった。3位楽天が西武に敗れたため、その差は0.5ゲーム差に。井口監督は「みんな最後に、福浦と勝ちたいという気持ちがあった。そして、福浦と、もう一度CSを狙おうと。その中でこう言うゲームができたというのは、非常に大きい。相手(西武)は優勝がかかっているが、自分たちにとっても落とせない試合なので、全員が全力で勝ちにこだわっていきたい」と、今季最終戦となる24日の西武戦へ、全力を注ぐ決意だ。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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