西武の連覇は決まるか? 24日の獅子&鷹を展望、鍵握る選手は誰だ

ソフトバンク・工藤公康監督(左)と西武・辻発彦監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督(左)と西武・辻発彦監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】

西武はロッテと今季15勝8敗、ソフトバンクと楽天は13勝11敗

 熾烈な優勝争いが繰り広げられている2019年のパ・リーグ。23日を終えた時点で、首位の西武が141試合、2位のソフトバンクが140試合を消化し、その差は1ゲーム。西武の優勝マジックは「2」となり、24日の試合結果次第で、2年連続のリーグ優勝が決まる可能性が出てきた。

 23日は西武、ソフトバンクともに勝利した。西武は敵地・楽天生命パークで楽天と対戦。同点で迎えた8回2死満塁で代打メヒアが走者一掃の適時二塁打を放ち、激戦に終止符を打った。一方のソフトバンクは敵地京セラドームでオリックスに大勝。序盤からデスパイネの4打点などで得点を重ね、中4日で先発した高橋礼が7回無失点と好投した。

 両チームともに譲らず、その差は1ゲームのまま。西武のマジックは1つ減って「2」となった。24日に西武が敵地ZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦に勝ち、ソフトバンクが敵地楽天生命パークでの楽天戦に敗れると、西武の2連覇が決まる。

 24日、西武は現在10連勝中の大黒柱ザック・ニール投手が中5日で先発する。ここまで16試合に先発して11勝1敗。4月9日の楽天戦で黒星を喫して以降、負けていない。24日に対戦するロッテとは3試合に投げて2勝0敗。4月23日の対戦では4回途中5失点でKOされているものの、8月12日では7回途中1失点と好投している。

 チームも対ロッテは15勝8敗と大きく勝ち越しており、ZOZOマリンスタジアムも7勝4敗1分、3連勝中と相性は悪くない。逆転でのCSを目指すロッテ先発の二木康太投手とは、今季4度対戦して2勝1敗。4点、3点、2点、6点と得点を奪っている。源田と森が.364で1本塁打、金子侑が.333、中村が.300と打っており、打者ではこの当たりが鍵を握りそうだ。

 負けられないソフトバンクは中4日でエース千賀滉大投手が先発。19日のオリックス戦で右膝付近に打球が直撃するアクシデントがあり、その状態が気がかりではある。今季の楽天戦は4度先発して1勝2敗。最大で4失点しかしていないが、白星には直結しておらず、敵地で0勝1敗となっている。千賀はブラッシュに.500、銀次に.364、茂木に.308となっており、相性の悪い打者たちをいかに封じられるかが大事になりそうだ。

 ソフトバンクは対楽天は13勝11敗と勝ち越しているが、敵地・楽天生命パークでは5勝6敗と1つ負け越している。CS進出がかかり、こちらも負けられない楽天の先発は中5日で美馬学投手。今季は6試合で対戦し3勝1敗、防御率1.99とソフトバンクは苦戦を強いられている。7月19日の敵地での試合では、あわや完全試合の好投を演じられ、9月18日の対戦でも5回で2点と打ちあぐねた。

 甲斐が打率.455、2本塁打と得意としており、牧原が.353、中村晃が.333と相性がいい。また、福田も.300と数字は良く、思い切ってスタメンで起用してもいいかもしれない。一方で松田宣が.125、内川が.176、デスパイネが.143と美馬を苦手としている。

 西武にとっても、ソフトバンクにとっても負けられない一戦。そして、3位を争う楽天とロッテにとっても負けは許されない重要な試合。2019年のパ・リーグは最後の最後まで目が離せない、稀に見る激戦となっている。

(Full-Count編集部)

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