阿部、福浦の引退で減る40歳超えベテラン… 野手最年長は阪神福留、投手は中日山井

巨人・阿部慎之助【写真:Getty Images】
巨人・阿部慎之助【写真:Getty Images】

阿部と同じ1978年生まれ世代以上は福留と山井の2人だけに

 2019年のペナントレースも、残りあとわずか。セ・リーグは巨人の5年ぶり37度目の優勝が決まり、西武はソフトバンクとのデッドヒートを制して21年ぶりのリーグ連覇を達成した。今季はCS進出のかかるAクラスの争いも熾烈で、最後の最後まで予断の許さない状況が続いた。

 ペナントレース最終盤、球界でもう1つ話題となるのが選手たちの去就だ。既にヤクルトの館山昌平投手、寺原隼人投手、畠山和洋内野手、三輪正義内野手、広島の永川勝浩投手、赤松真人外野手、阪神のランディ・メッセンジャー投手、横田慎太郎外野手、ロッテの福浦和也内野手、日本ハムの実松一成捕手、田中賢介内野手、オリックスの岸田護投手の現役引退が発表。続々と引退試合や引退セレモニーが行われている。

 そして、24日には5年ぶりにリーグ優勝を果たした巨人の阿部慎之助捕手の現役引退が発表になった。巨人一筋19年、数々の偉大な記録を達成してきた強打の捕手の現役引退は大きな衝撃を与えた。球界を彩ってきた多くの名選手の引退は寂しい限りではあるが、それとともにベテランと呼ばれる選手たちの数も減ってきている。

 館山、永川、実松が引退することになった“松坂世代”も、2020年には多くが40歳となる。そこで、ここでは“松坂世代”以上の現役ベテラン選手たちと今季の成績をまとめてみよう。

【1977年世代】
阪神・福留孝介外野手
100試合335打数83安打9本塁打45打点 .248

【1978年世代】
中日・山井大介投手
13試合3勝5敗0セーブ0ホールド 防4.85

【1979年世代】
阪神・能見篤史投手
51試合1勝2敗0セーブ18ホールド 防4.30

ヤクルト・五十嵐亮太投手
45試合5勝1敗0セーブ4ホールド 防2.98

広島・石原慶幸捕手
30試合54打数10安打1本塁打5打点 .185

ロッテ・細川亨捕手
30試合6打数2安打0本塁打1打点 .333

ヤクルト・石川雅規投手
23試合8勝6敗0セーブ0ホールド 防3.84

【1980年世代】
楽天・久保裕也投手
22試合2勝1敗0セーブ2ホールド 防2.82

阪神・藤川球児投手
53試合4勝1敗15セーブ23ホールド 防1.36

中日・松坂大輔投手
2試合0勝1敗0セーブ0ホールド 防16.88

楽天・渡辺直人内野手
19試合16打数1安打1本塁打1打点 .063

ソフトバンク・和田毅投手
12試合4勝4敗0セーブ0ホールド 防3.90

 2019年のシーズン中に上原浩治元投手が引退、福浦が今季で引退となり、現役最年長野手は阪神の福留孝介外野手、最年長投手は中日の山井大介投手となる。阿部が引退を決断し、1978年組より上の世代は福留と山井の2人になった。

 現時点で40歳を超えている選手は石原、五十嵐、能見を加えても5人だけ。早生まれの細川、石川はオフの間に40歳を迎える。“松坂世代”は2020年に40歳を迎えるが、館山、実松、永川の引退により、現役は現時点で久保、藤川、松坂、渡辺、和田の5人になった。

(Full-Count編集部)

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