日ハム田中賢、引退試合前に会見で涙 「すごく幸せな20年間だった」…一問一答
北海道は「今では僕のふるさとみたい」
――ここまでできた一番の要因、そして影響を受けた方は。
「数え切れないほどいるので、強いて挙げるのは難しいですけど、本当に場面場面で出会うべきして出会った人たちがたくさんいて、その人たちに支えられながらやれたのはすごく幸せな20年間でしたね」
――その20年間の中でも印象に残っているシーンは。
「2006年の日本シリーズで日本一になった時、これが僕の中で一番大きな出来事でしたし、一番の幸せな時間だったと思いますね。それまで6年間、鎌ヶ谷で2軍生活が続いた中でやっとレギュラーになれて、なおかつチームも僕の入団当時からある意味改革を始め、実を結んだというのが2006年だったので」
――それを移転してきた北海道で成し遂げた意味は。
「あの時、本当にみんな北海道に来て良かったなと思いましたし、改めて北海道にファイターズというチームが根付いた瞬間だったと思いますね」
――北海道はどんな存在だったか。
「最初は右も左も分からず住み始めましたけど、今では僕のふるさとみたいになってます」
――スタンドの賢介コールはどんな風に聞こえていたか。
「この1か月、全国で賢介コールを聞きながら過ごしましたけど、毎回聞く度に寂しい思いになりましたし、それと同時に感謝の気持ちになって。本当に感謝しかないですね」
――ファンへのメッセージを。
「皆さんのおかげでこんなに長くプレーできて、本当に感謝してもしきれないので、これからは後輩たちがこの思いを継いで、強いファイターズをつくってくれると思うので、それはそれで応援していただけたらなと思います」
――この後の引退試合はどんな試合にしたいか。
「元々、涙腺が弱いので今日も泣いてしまいまいたけど、たぶん感動して泣いてしまうかもしれませんけど、それも含め、最後いい姿を見せられたらいいなと思います」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)