田中将大、驚異の勝負強さ PS通算被打率は史上1位の.164 防御率1.54も5位

地区シリーズ第2戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
地区シリーズ第2戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ツインズの“超重量打線”相手に快投、ヤンキースは2連勝で突破に王手

■ヤンキース 8-2 ツインズ(地区シリーズ・日本時間6日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたツインズとの地区シリーズ第2戦に先発。今季、チームとしてのシーズン本塁打記録を更新する307本塁打を記録した“超重量打線”を相手に4回に1点を失ったものの、5回3安打1失点7奪三振と好投してポストシーズン(PS)通算4勝目を挙げた。ヤンキースは8-1で快勝して2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手。田中のPS通算防御率1.54はMLB史上5位とレジェンド級の好成績を維持している。

 大量8得点の援護を受けながら、5回83球(ストライク52球)を投げ、7奪三振1死球、3安打1失点の好投でヤンキースタジアムのファンを熱狂させた田中。ベンチで首脳陣とがっちり握手を交わした日本人右腕は、大舞台での圧倒的な強さを再び示した。

 試合前まで、過去5度のポストシーズン登板で3勝2敗、防御率1.50と大舞台で好成績を残していた田中。この日の1失点で通算防御率は1.54と少しだけ悪化したが、それでも10月の田中は神懸かっているという。

 ヤンキース戦を中継する地元テレビ局「YESネットワーク」でリサーチャーを務めるジェームス・スミス氏はツイッターで、ポストシーズンで5試合以上を投げている投手の防御率5傑を公開。メジャー史上1位はメジャー通算165勝で米野球殿堂入りを果たしているドジャースの“レジェンド”サンディー・コーファックスの0.95で、田中は堂々の5位にランクインしているとレポートした。2位はサンディ・マシューソンの1.06、3位はエディー・プランクの1.32、4位はビル・ハラハンの1.36となっている。

 同氏はさらに、ポストシーズンでの田中は被打率.164、被出塁率.221、被長打率.270という圧倒的な成績を残していることも紹介。「プレーオフで5試合以上先発した227投手の中で最も低い被打率」と絶賛している。

「ミスターオクトーバー」と呼ぶべきレジェンド級の成績を維持している田中。2009年以来のワールドシリーズ制覇を狙うピンストライプの名門にとって、心強い存在となっている。

(Full-Count編集部)

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