ダルビッシュ有、FAならカブスはクオリファイング・オファー提示!? 米メディア予想

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

本人は契約破棄は「考えてない」と話すも…「あり得ないことではない」

 今季終了後に契約をオプトアウト(契約破棄)してフリーエージェント(FA)になれる権利を持っているカブスのダルビッシュ有投手。メジャーリーグの移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」は、FA選手たちの中で「誰がクオリファイング・オファー(QO)を提示される可能性があるか」を検証しており、その中でダルビッシュの名前も挙げられている。

 ダルビッシュは、シーズン終了直後には地元紙「シカゴ・トリビューン」に対し「そのこと(オプトアウト)について、今全く考えていません」と話していたが、その権利がなくなったわけではない。

「MLBトレードルーマーズ」も「オプトアウトが起こる可能性はあまりないように見えるが、それでも、現時点では、あり得ないことではない。33歳のダルビッシュは、最後の3回の先発で、12以上の三振を奪い、今シーズンを絶好調で終えた」とその市場価値の高さを指摘する。今季は6勝8敗、防御率3.98で終えたダルビッシュ。特にオールスター以降は13試合で防御率2.76。さらに、81回2/3で118三振を奪いながら与四球は7のみだった。

 万が一にもダルビッシュが考えを変えれば、ワールドシリーズ終了後の5日以内に1年契約のクオリファイング・オファーが提示されるだろうと同メディアは伝える。

 クオリファイング・オファーは、シーズン終了後にFAとなる選手に対し、所属球団が優先的に翌年の1年契約を規定額でオファーできる制度。規定額は、その年のMLB年俸上位125選手の平均額で定められる。選手は10日以内に受け入れるか否かを球団に伝え、QOを拒否された球団は、選手が流出する保証としてその選手と契約した球団からドラフト指名権を手に入れることができる。昨年の規定額は1790万ドル(約19億1800万円)。今年もダルビッシュが残す4年総額8100万ドル(約87億2450万円)の年平均額より低くなる可能性が高い。

 ワイルドカードを目前に、終盤で大失速してポストシーズン進出を逃したカブスではあるが、その中でもダルビッシュは“希望”とされていた。残留の選択はダルビッシュにとっても損な話ではない。「それでも、彼は、4年で8100万ドル(約87億2450万円)という残りの契約を維持したほうがいいだろう」と残留が賢明だと伝えている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY