前田健太の圧巻投球をTV解説者が最大級評価 「このシリーズで最高の投手かも」

ナショナルズ戦に3番手として登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ナショナルズ戦に3番手として登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

メジャー通算1373安打、160本塁打の強打者が絶賛「あまりに(攻略が)困難だ…」

■ナショナルズ 7-3 ドジャース(地区シリーズ・日本時間10日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手は9日(日本時間10日)、ナショナルズとの地区シリーズ第5戦の8回途中から3番手として登板。カーショーが2者連続弾を浴び、同点とされた直後のマウンドで、打者3人をすべて空振り三振に仕留める、圧倒的な投球を披露した。地元テレビの解説者は「このシリーズで最高の投手かもしれない」と絶賛。サイ・ヤング賞投手を擁する両軍投手陣で最高級の評価を手にしている。

 2番手で登板したエース、カーショーがレンドンとソトにまさかの連続被弾。3-3で追いつかれた崖っぷちのドジャースで、前田が輝きを放った。

 騒然とするドジャースタジアムで、ケンドリックを宝刀スライダーで空振り三振に打ち取ると、米国で中継している「TBS」のジェフ・フランコーア元外野手は手放しで称賛した。

「ケンタ・マエダのスライダーです。あまりにも(攻略)困難だ。彼がこのシリーズで最高のピッチャーかもしれません。ブルペンでは間違いありませんね」

 分かっていても打てないスライダーの切れ味を高く評価したフランコーア氏。ドジャースにはカーショー、ナショナルズにはシャーザーというサイ・ヤング賞投手が君臨。他にもストラスバーグら実力者が顔をそろえる中、前田は地区シリーズの両軍投手で最高評価を手にしていた。

 そして、続くジマーマンもスライダーで空振り三振。マウンド上で雄叫びを上げる前田に対し、フランコーア氏は「またもやあのスライダーだ。コーナーを突くのが上手すぎます。見てください。お手上げですよ。感情むき出しですね」と手放しで絶賛。

 続くゴームズは最初の2球のスライダーに空振りを繰り返し、あっという間に追い込まれた。

 実況は「マエダの最初の2球で(ゴームズは)みっともない状況に」と同情モード。最後はスタンド総立ちの中、スライダーで空振り三振。日本人右腕はまた吠えた。

 ポストシーズンは4試合連続無失点。計4回2/3で1安打無失点と無双モードに突入していたが、チームは延長10回によもやの4失点。セットアッパー前田の躍動虚しく、ドジャースは終戦を迎えた。

(Full-Count編集部)

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