元Gキャプラー監督、430億円補強も低迷で解任「責任は私にある」

解任が決まったフィリーズのゲーブ・キャプラー監督【写真:Getty Images】
解任が決まったフィリーズのゲーブ・キャプラー監督【写真:Getty Images】

3年契約2年目で解任、新監督候補にはオリオールズ前監督のショーウォルター氏ら

 フィリーズは10日(日本時間11日)、元巨人のゲーブ・キャプラー監督を今季限りで解任すると発表した。今季が3年契約2年目だった。

 キャプラー監督はイスラエル代表監督、ドジャースの球団フロントを経て、17年オフにフィリーズ監督に就任。昨季は80勝82敗で地区3位。昨オフに13年総額3億3000万ドル(約354億円)とFA史上最高額契約で獲得したブライス・ハーパー外野手をはじめ計4億ドル(約430億円)の超大型補強をしたが、今季は81勝81敗で地区3位。ポストシーズン進出を逃していた。

 MLB公式サイトは「シーズン後半の崩壊が特徴だった」とキャプラー監督のリーダーシップの欠如などを指摘。マット・クレンタックGMはキャプラー監督の続投へ前向きだったが、ジョン・ミドルトン球団オーナーが問題視。キャプラー監督の解任を決めたという。

 キャプラー監督は「2019年は非常に高い期待を持って臨んでいたが、それには足りなかった。その責任は私にある。プロとしてのキャリアにおいて、このチームの選手と仕事をする機会ほど充実したものはありません。彼らとの関係を永遠に大切にします。私が辞することでチームは今後多くの成功を収めるでしょう。チームの未来を楽しみにしています」とコメントした。

 キャプラー監督は現役時代にレンジャーズなどでMLB12年間プレー。1104試合出場し、打率.268、799安打、82本塁打、386打点を記録した。05年には巨人でプレーしたが、38試合出場止まり。腰痛を理由に同年シーズン途中に契約解除を申し出て退団していた。
 
 チームは08年にワールドシリーズを制覇。しかし、地区5連覇した11年を最後にポストシーズンから遠ざかっている。ミドルトン球団オーナーは「数年前、私はファンに全力を尽くしてワールドシリーズ制覇をもたらすと約束しました。その決意は決してぶれることはありません。シーズン後半から今週中にかけて幅広くチームを評価しました。その評価と個人的な反省を踏まえて、最終的な目標(ワールドシリーズ制覇)を達成するために、いくつか変更する必要があると判断した」とコメントしている。

 新監督候補にはヤンキース、レンジャーズ、オリオールズで3度の最優秀監督賞に輝いたバック・ショーウォルター氏を筆頭に、ヤンキース前監督のジョー・ジラルディ氏、レッドソックス前監督のジョン・ファレル氏、ナショナルズ前監督のダスティ・ベイカー氏らが挙がっているという。

(Full-Count編集部)

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