田中将大、快投でPS通算5勝目 敵地で先勝も反省忘れず「自分に腹立たしい」

敵地でのリーグ優勝決定シリーズ初戦に先発登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
敵地でのリーグ優勝決定シリーズ初戦に先発登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

6回1安打零封の快投でPS通算防御率1.32「守備のいいプレーに助けられて何とか乗り切れた」

■ヤンキース 7-0 アストロズ(優勝決定シリーズ・日本時間13日・ヒューストン)

 ヤンキースの田中将大投手は12日(日本時間13日)、敵地で行われているアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦で6回1安打無失点4奪三振1四球と快投。チームを6-0での勝利に導き、ポストシーズン(PS)通算5勝目(2敗)を挙げた。ヤンキースはワールドシリーズ進出へ貴重な1勝。田中は試合後に「いい野球ができている」と手応えを示した。

 田中は強力アストロズ打線を2回までわずか19球で2イニング連続3者凡退に抑える最高の立ち上がり。3回は1死から初ヒットを浴びたが、後続を断った。打線が4回にトーレスのタイムリーで先制すると、その裏も3者凡退。5回は先頭打者にこの試合初めての四球を与えるも、右翼ジャッジの好守と強肩でアルバレスは右直ダブルプレー。無失点に抑えた。リードが3点に広がった6回は、田中がまたも3者凡退に抑え、敵地を沈黙させた。

 田中は68球(ストライク45球)で降板。ヤンキースはその後も追加点を奪い、第1戦に快勝した。試合後のテレビインタビューで、田中は「結果ほど良くはなかったというのは自分の気持ちとしてはあります。けっこう強い当たりも打たれたりしたんですけど、守備のいいプレーに助けられて何とか乗り切ることができました」とバックの好守にも感謝。自分の頭を叩きながらマウンドに戻る場面もあったが、「ミスピッチもそうですし、あの場面ではしっかりとカバーリングも行かなければいけなかったところをカバーリングに行かなかったというところも自分に対してすごく腹立たしかったし。そういう部分ですね」と反省も忘れなかった。

 一方で、「冷静に1球1球しっかりと自分の意図を持って投げていくという部分はしっかりできたと思います」と絶好調ではない中での投球には納得の表情。「この敵地で、ヒューストン相手に、ヒューストンの本拠地でやるというので、勝つというのが本当に大変なところだと思うんですけど、なんとか先陣を切って勝ちを取ってこれたらなというところでマウンドに上がりました」。登板前の誓いどおり、見事に役割を果たし、レギュラーシーズンでメジャー最高の107勝を挙げたアストロズを“制圧”した。

「しっかりといい野球が本当にできていると思うので、しっかりと応援して、自分自身の調整もやって、次またマウンド上がるときにしっかり準備したいと思います」

 これがポストシーズン通算5勝目。自身が持つ日本人最多記録を更に塗り替えた。さらに、防御率1.32、ポストシーズン7試合以上に登板した投手では、サンディ・コーファックス(0.95)、クリスティー・マシューソン(1.06)に続く史上3位に。10月に絶大な勝負強さを見せ続けている。

(Full-Count編集部)

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