西武秋山、海外FA権行使の明言避ける 「自分の中で色々考えるところはあるが…」

西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】
西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】

リーグ連覇の西武はCSファイナルステージで4連敗を喫し2年連続で敗退

 今シーズン中に海外FA権を取得した西武の秋山翔吾外野手。13日、CSファイナルステージでの敗退が決まり「今すぐに言葉にしてどうこうというほど……。周りの人と相談ということになる」と権利の行使について明言を避けた。

 パ・リーグ2連覇を果たしたものの、13日にソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦に敗れ、CS敗退が決定した西武。今シーズンから主将としてチームを牽引した秋山は「目の前であれだけ力の差を見せつけられる試合になってしまったので。日本シリーズに出るのがチームとして目標だった。僕がもう少し打てていればとはもちろん思っているし、ヒットは毎試合出たけど(チームが)負けたのが結果」と悔しさをあらわにした。

 秋山は今シーズン中に海外FA権を取得しており、メジャー挑戦を含めてその去就に注目が集まっているが、「自分の中で色々考えるところはあるが、今すぐに言葉にしてどうこうというほど……。周りの人と相談ということになる」と態度を保留。

 11月上旬に開催されるプレミア12のメンバーにも選出されていることもあり、「選ばれたメンバーとして国を背負ってやるモチベーションがある。今はそっちの方に(気持ちが)向いていく」と話した。権利を行使する場合、期間は日本シリーズ終了翌日から7日間以内(土、日曜と祝日を除く)となっており、そこでもう一度自らの決断について言及する。

 球団は宣言残留も認める方針で渡辺GMは秋山を全力で慰留する姿勢を示しており、「恥ずかしくない額を提示する」と大型契約を用意するつもりだ。

 秋山は2010年ドラフト3位で入団。高いレベルで走攻守全てをこなし、3度の最多安打賞を獲得するなど常にハイアベレージを記録し続けている。さらに故障知らずのタフさで連続フルイニング出場はプロ野球歴代2位の記録を現在も更新中だ。昨年オフの契約更改の際には複数年契約を提示されていたが、これを固辞していた。権利を行使すれば、日米を巻き込んだ争奪戦になる可能性が高い。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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