元近鉄トレーバー氏、“死”をも覚悟した出来事を振り返る「もう終わりだと」

元近鉄のジム・トレーバー氏【写真:Getty Images】
元近鉄のジム・トレーバー氏【写真:Getty Images】

1990~1991年に近鉄に在籍、“カネヤンキック”を受けたことでも有名に

 1990年から2シーズン近鉄でプレーした助っ人ジム・トレーバー氏がオクラホマのニュース番組「ニュース9」に出演。日本時代にはその成績だけでなく、乱闘騒ぎの末に金田正一氏に“キック”を食らったことで話題となったトレーバー氏だが、今年5月に脳腫瘍で倒れたことを明かした。

 トレーバー氏は引退後、オクラホマで20年以上もスポーツラジオ番組を持っているDJだ。今年の5月25日、メモリアルデー・ウィークエンド(戦没将兵追悼記念日)でポーカーのトーナメントに出場したが、その最中に脳腫瘍で倒れたという。

 トレーバー氏は「私はポーカーをプレーしていて、上手く進んでいました。(突然視界に異変が起こり)気が付くと、私は気を失っていました。その後のことは覚えていませんが、たぶん周りの人たちが対応してくれたと思います。私が心臓発作でも起こしたのだと、みんな思っていました」と当時の状況を番組で語った。

 妻のジュリーさんも「私にとって人生で最も不安な時でした。辛かったです。私はウィンスター(ポーカーの大会の開催地)の人から連絡を受けました。ジムの身に心臓発作か何か起きていて、意識不明の状態で、あまり良くない状況だと彼らは話しました」と振り返る。しかし搬送された病院で医師が最初に伝えたのは心臓発作ではなく、“がん性の脳腫瘍”だということだった。

「腫瘍だと聞いたときに、まず思ったのが『もう終わりだ』ということ」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY