「次の本塁打は君に捧げる」 コレアのサヨナラ弾の裏にあった病魔と闘う少年との約束

アストロズのカルロス・コレア【写真:Getty Images】
アストロズのカルロス・コレア【写真:Getty Images】

骨肉腫と闘う16歳の少年を慰問、「次の本塁打は君に捧げる」と約束していた

■アストロズ 3-2 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間14日・ヒューストン)

 13日(日本時間14日)に行われたア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦はアストロズが延長11回3-2でヤンキースにサヨナラ勝利を収め、1勝1敗のタイに戻した。延長11回にカルロス・コレア内野手が放ったサヨナラ本塁打は、癌と闘う16歳の少年に約束した一発だった。「米ヤフースポーツ」が詳細を伝えている。

 記事によると、コレアと婚約者のダニエラ・ロドリゲスさんは先週、ヒューストンの病院に足を運び、ジェイレン・ガルシアさんを訪ねた。16歳のガルシアさんはテキサス州ラレド出身で、骨肉腫と闘病中。ロドリゲスさんもラレド出身でガルシアさんが通う高校出身であることからお見舞いに訪れたという。

 コレアは病床のガルシアさんに、こう約束したという。「次の本塁打は君に捧げるよ。僕が上を指しているのを見たら、君に向けているということだからね」。

 11回裏、打った瞬間にそれとわかるサヨナラ本塁打を放ったコレアはガルシアさんとの約束を守り、右腕を掲げて人差し指を天に向けながらダイヤモンドを一周した。

 ロドリゲスさんはテレビ局「ABC-13」の取材にこう答えている。「とてもクレイジーだったわ。ジェイレン(ガルシアさん)を思っていたことで、カルロス(コレア)は更に力を発揮することができたと思うの」。

 闘病中の16歳の少年に捧げた本塁打。圧巻のサヨナラアーチには“ドラマ”が隠されていた。

(Full-Count編集部)

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