奥川、佐々木、森下はどこが引き当てる? ドラ1最初の入札でくじ運が強い球団は

大船渡・佐々木朗希(左)と星稜・奥川恭伸【写真:荒川祐史、沢井史】
大船渡・佐々木朗希(左)と星稜・奥川恭伸【写真:荒川祐史、沢井史】

外れ1位を除く、直近10年間のくじ引き結果を振り返る

 17日に行われる「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が近づいてきた。今年も大船渡・佐々木朗希投手や星稜・奥川恭伸投手、明大の森下暢仁投手ら有力なドラフト1位候補がそろう。3投手については競合によるくじ引きは確実とみられており、佐々木や奥川を引き当てる“運がある”球団はどこだろうか? 過去10年間の1位指名の成績を振り返る(外れ1位のくじ引きは除く)。

○ロッテ【8回中4回】
2018年 〇藤原恭大(3球団)
2017年 ×清宮幸太郎(7球団)
2016年 ×田中正義(5球団)
2015年 〇平沢大河(2球団)
2013年 〇石川歩(2球団)
2012年 ×藤浪晋太郎(4球団)
2011年 〇藤岡貴裕(3球団)
2010年 ×斎藤佑樹(4球団) 

 この10年間で当たりくじを引いた回数はロッテと日本ハムの4回が最多。ロッテの8回中4回は12球団トップの的中率50%、昨年は井口監督自らくじを引いて藤原の交渉権を得た。2009年は荻野貴司、14年は中村奨吾を一本釣りしている。

○日本ハム【9回中4回】
2018年 ×根尾昂(4球団)
2017年 〇清宮幸太郎(7球団)
2016年 ×田中正義(5球団)
2015年 ×高橋純平(3球団)
2014年 〇有原航平(4球団)
2013年 ×松井裕樹(5球団)
2011年 〇菅野智之(2球団)
2010年 〇斎藤佑樹(4球団)
2009年 ×菊池雄星(6球団)

 メジャーに挑戦すると考えられていた2012年の大谷翔平以外、すべて競合。斎藤、有原は当時の球団社長が引き当て、17年の清宮は木田GM補佐(当時投手コーチ)が交渉権を得た。親交のあるタレント明石家さんまさんから「左手でいけ」とアドバイスを受けたことも話題になった。

○中日【7回中3回】
2018年 〇根尾昂(4球団)
2017年 ×中村奨成(2球団)
2016年 〇柳裕也(2球団)
2015年 ×高橋純平(3球団)
2013年 ×松井裕樹(5球団)
2011年 〇高橋周平(3球団)
2009年 ×菊池雄星(6球団)

 昨年の根尾には巨人、ヤクルト、日本ハム、中日の4球団が競合。就任したばかりの与田監督が4球団のうち一番最初にくじを引いて見事引き当てた。2010年に大野雄大、12年に福谷浩司、14年に野村亮介を単独指名している。

○広島【7回中3回】
2018年 〇小園海斗(4球団)
2017年 〇中村奨成(2球団)
2016年 ×田中正義(5球団)
2014年 ×有原航平(4球団)
2013年 〇大瀬良大地(3球団)
2012年 ×森雄大(2球団)
2010年 ×大石達也(6球団)

 2017年の中村、18年の小園と2年連続で引き当てている。ただ、いずれもくじを引いたのは今季限りで退団した緒方孝市監督。今年はどうなるか。単独指名は09年今村猛、11年野村祐輔、15年の岡田明丈。

○楽天【9回中3回】
2018年 ×藤原恭大(3球団)
2017年 ×清宮幸太郎(7球団)
2015年 ×平沢大河(2球団)
2014年 〇安楽智大(2球団)
2013年 〇松井裕樹(5球団)
2012年 〇森雄大(2球団)
2011年 ×藤岡貴裕(3球団)
2010年 ×大石達也(6球団)
2009年 ×菊池雄星(6球団)

 この10年間で単独指名は2016年の藤平尚真のみ。競合覚悟で指名している。12年から森、松井、安楽と3連勝したが、ここ3年間は3連敗。逆にそろそろ当たる時期か。

○ソフトバンク【7回中3回】
2018年 ×小園海斗(4球団)
2017年 ×清宮幸太郎(7球団)
2016年 〇田中正義(5球団)
2015年 〇高橋純平(3球団)
2013年 ×松井裕樹(5球団)
2012年 〇東浜巨(3球団)
2010年 ×斎藤佑樹(4球団) 

 2年連続レギュラーシーズン2位から日本シリーズ進出を決めた工藤監督は、ここ2年間は連敗も2015年に高橋純平、16年に田中正義を引き当てている。09年今宮健太、11年武田翔太、14年に松本裕樹を単独指名。

ヤクルトは1位指名で競合になれば9連敗中…

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