「プレミア12」に元MVP、通算149勝右腕ら参戦 侍Jは唯一のメジャー経験者ゼロ

カナダ代表のジャスティン・モーノー(左)とドミニカ代表のアービン・サンタナ【写真:Getty Images】
カナダ代表のジャスティン・モーノー(左)とドミニカ代表のアービン・サンタナ【写真:Getty Images】

現役引退していたモーノーが参加、ドミニカからは通算149勝右腕サンタナ

 11月2日(日本時間3日)に開幕する「第2回 WBSC プレミア12」の全出場国の代表メンバーが出揃った。現在MLBの40人枠に入っている選手は出場しないが、実績十分のベテラン選手や未来のスター候補である超有望株が多く出場する。

 野手で最も注目なのは、カナダのジャスティン・モーノー内野手だ。2006年に打率.321、34本の成績を残し、ア・リーグMVPに輝くと、翌年から4年連続で球宴選出。10年には7月7日までに打率.345、18本塁打と圧倒的な成績を残しながら、7日の試合で脳震盪を起こし、残りの試合を全休した。その後は後遺症に苦しんだが、14年に打率.319で首位打者を獲得して完全復活。日米野球でも来日した。MLB通算14年で1603安打、247本、打率.281の成績。18年1月には現役引退を表明していたが、20年の東京オリンピックを目指してカナダ代表に参加する。

 エンゼルスなどで活躍したアービン・サンタナ投手はドミニカ共和国代表で参戦する。2005年にエンゼルスでデビューし、新人ながら12勝。06年に16勝、08年には球宴にも選出されるなど、8年間安定してローテーションを守った。12年にトレードでロイヤルズに移り、ブレーブス、ツインズと移籍。17年には34歳にして2度目の球宴に選ばるなど16勝を挙げた。MLB通算15年で149勝127敗、防御率4.09、1926奪三振の成績を残している。

 その他にも実績のあるベテランが数多く出場する。アメリカからは昨季パドレスの開幕投手を務めた通算69勝のクレイトン・リチャード。オーストラリアからは、2011年から18年にかけて208試合負けなしを記録した通算499試合、99ホールドのピーター・モイラン。オランダからは、2桁勝利3回で11年球宴登板のジェイアー・ジャージェンスが選出。14年14勝で球宴選出のヘンダーソン・アルバレス(ベネズエラ)、10年新人王のネフタリ・フェリス(ドミニカ)らもメンバー入りした。ドミニカはブルージェイズなどで活躍した11年2冠王で通算344本塁打のホセ・バティスタ内野手の参加も噂されたが、最終メンバー28人には入らなかった。

アメリカ代表アデルは超有望株、全12チーム中メジャー経験者ゼロは侍Jのみ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY