【ドラフト】BC埼玉武蔵・松岡、高卒1年目で西武3位指名 手応え掴んだDeNA2軍戦「3者連続三振で…」

西武から3位指名を受けた埼玉武蔵の松岡洸希【写真:細野能功】
西武から3位指名を受けた埼玉武蔵の松岡洸希【写真:細野能功】

角監督も評価「NPBのスカウトなど、誰が来ても動じない」

 ルートインBCリーグの埼玉武蔵の19歳サイドスロー右腕・松岡洸希投手が17日、西武から驚きのドラフト3位指名を受けた。熊谷市内では、本人同席でパブリックビューイングが行われたが「ファンの歓声で自分の名前が聞こえなかった。興奮していたせいかもしれない。よくてドラフト6位で、育成と思っていた。本当にびっくりした」と、驚愕の表情を浮かべた。

 桶川西では3年から投手で実績がほとんどなかったが、埼玉武蔵で首脳陣の勧めもあり、肘に負担の少ないサイドスロー転向で脅威の進化を見せた。「6月のBCリーグ選抜とDeNA2軍戦で、ヒット1本打たれたが、あとは3者連続三振で自信がついた」と松岡。ヤクルトで128セーブ林昌勇(イム・チャンヨン)のフォームをまねた“林昌勇2世”だが「1軍で活躍するのは勿論だが、あこがれのイムチャンヨンの成績を超えられるよう頑張りたい」と高い目標を掲げた。

 以下は西武からドラフト3位指名を受けた松岡投手の主な一問一答

――自分の一番のアピールポイントは?

「やはりストレート。真っすぐで三振をとりたい」

――最速は149キロで、目標の150キロにあと一歩だが

「上(NPB)で鍛えて、150キロじゃ目標が低いと思うので、153キロは投げられるようにしたい」

――埼玉武蔵では最長1イニング、全て中継ぎのセットアッパーだが、プロでの立ち位置は?

「球団の指示の通り、チームのために貢献したい」

――桶川西では2年まで主に内野手、なぜ投手に?

「最初ショートをやっていたが、三塁からいい球がいくのは自分しかいないと、サードをやらされた。当時の監督、コーチの勧めで投手になったが、先発は練習試合だけ」

――3年夏は花咲徳栄と対戦している

「1-10のコールドで初戦敗退。リリーフでは投げました」

――日本ハム(昨年のドラフト2位指名)野村佑希とも対戦した?

「オーラが違って、同じ高校生とは思えなかった」

――その野村選手と同じ土俵に立つことになって、今の心境は?

「これで同じスタートラインに立てたが、僕の世代は吉田輝星(日本ハム)とか有名な世代。そういう人達に負けないよう、レベルアップしていきたい」

――サイドにしたのは(埼玉武蔵)監督、コーチのアドバイス?

「そうです。サイドにして、最初は132キロぐらいしかでなかったが、肘の負担が少なくなった」

――、一時肘を痛めたこともあった

「そうです。自分には(サイドスローが)あっていた」

――(埼玉武蔵)角監督に伺います。松岡投手の一番の魅力は?

「NPBのスカウトなど、誰が来ても動じない。(試合の)大事な場面に強いピッチャーです」

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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