MLBがマイナーリーグ40チームの削減を提案 実行されれば数千人が“失職”か…

MLBでマイナー球団の削減案が議論されている【写真:Getty Images】
MLBでマイナー球団の削減案が議論されている【写真:Getty Images】

MLBとマイナーリーグチーム間のプロフェッショナル・ベースボール合意は2020年シーズン後に終了

 米国では現在、メジャー傘下のマイナーリーグチームが160チーム存在している。だが、MLBは労働環境を向上させるため約40チームの削減を提案していると米メディアが伝えている。仮に案が実行されるとすれば数千人のマイナーリーガーが職を失うことになる。

「MLBの提案は42のマイナーリーグチームを削減することになるかもしれない」

 こう見出しで伝えたのは野球専門誌「ベースボール・アメリカ」だった。MLBとマイナーリーグチーム間のプロフェッショナル・ベースボール合意は2020年シーズン後に終了することを言及し「もしMLBによる新しい提案が実現したら、36以上の街が1年後にマイナーリーグのチームを失うことになり、何千というマイナーリーガーが職を失うことになる」と指摘している。

 記事ではMLBのダン・ハーレム副コミッショナーが「主な目標は、将来のMLB選手にとって不十分な基準のマイナーリーグの施設を改善し、給与、交通手段、宿泊場所、メジャーリーグのチームと傘下チームの立地関係、移動距離を減らすためリーグ内チームの立地の見直しなど、マイナーリーグの選手の労働環境を向上することです」と語っており、新たな提案を訴えていることを伝えている。

 現在あるマイナーリーグチームの約1/4の施設が選手に必要な設備を備えておらず、MLBはMiLB(マイナーリーグ)を2021年に160チームから120チームに削減することを提案。

 その中で3A、2A、1A+、1A-はこれまで通りに存在するが「1Aから3Aに移るチームもあれば、3Aから1Aに移るチームもある」とし「MLB球団はアメリカのマイナーチームを5チームまでに制限される。40人枠のロースターに加え、各MLB球団はマイナーリーグのロースターを150~200人に制限される」とレポート。

 この話合いはポストシーズン中には行われず、11月に再開されることになる。多くの選手たちが職を失い、メジャーを目指す“金の卵”たちにも影響が出ることになるのか……。MLBの新たな提案に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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