田中将大、WS進出ならず終戦「ベストは尽くせた」「違った壁にぶつかった」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

今季は球宴勝利投手、11勝9敗、PSで勝負強さ発揮も「まだまだ足りない部分がある」

■アストロズ 6-4 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間20日・ヒューストン)

 ヤンキースは19日(日本時間20日)、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で4-6でサヨナラ負けを喫した。対戦成績2勝4敗となり、今季終戦。10年ぶりのワールドシリーズ制覇には届かなかった。田中は「なかなか今終わったばかりなので。終わってしまったんですけど、まだ、その実感がわかないというか。というところが自分の正直な今の気持ちですね」と肩を落とした。

 メジャー6年目の田中は今季32試合登板し、11勝9敗、防御率4.45。日本人投手初の6年連続2桁勝利をマークした。初出場したオールスター戦では日本人初の勝利投手となった。それでも、「まだまだ足りない部分があるな、とシーズンが終わって感じる部分がたくさんある。自分をレベルアップさせることができれば、こういった大一番のゲームになった時でも、もっと幅を持たせて投げることが出来るんじゃないかなという風に思っています」と振り返った。

 ポストシーズン(PS)では5日のツインズとの地区シリーズ第2戦で5回3安打1失点。チームの3連勝突破に貢献すると、12日のアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦で6回1安打無失点でPS通算4勝目。今季も大一番での抜群の勝負強さを見せてきたが、対戦成績1勝2敗で迎えた第4戦で5回4安打4失点(自責3)で敗戦。チームは10年ぶりのワールドシリーズ進出を逃した。

 田中は「自分の持てる力は出したと思います。ベストは尽くせたと思います」と振り返りつつ、「また何かこう違った壁にぶつかった年だったんじゃないかなと思いますけど。また来シーズンも同じことを繰り返していたら、なんの成長もないことになってしまうので。しっかりと突き詰めて、レベルアップさせていけるように、またやらないといけないですね」と前を向いた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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