鷹が2連勝、松田宣が値千金の決勝3ラン「100点満点の『熱男』ができました」

ソフトバンク・松田宣浩【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:荒川祐史】

7回に投手戦の均衡を破る先制3ラン「ものすごくいい打球を飛ばすことができました」

■ソフトバンク 6-3 巨人(日本シリーズ・20日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは20日、巨人との日本シリーズ第2戦に6-3で勝利。2連勝で22日の第3戦から敵地・東京ドームに乗り込むことになった。息詰まる投手戦となったが、7回に松田宣が均衡を破る先制3ラン。日本シリーズ本拠地14連勝とし、通算成績を2勝0敗とした。ソフトバンクを牽引する「熱男」は試合後のヒーローインタビューで「100点満点の熱男ができたと思います」と喜びを爆発させた。

 両チーム無得点で迎えた7回だった。先頭のデスパイネが放った三ゴロを三塁手・山本が弾くエラー。すぐさま、ソフトバンクベンチが代走・周東を送ると、一塁から巨人バッテリーにプレッシャーをかけ、3ボール1ストライクからの5球目にスタート。グラシアルが左前に弾き返すランエンドヒットとなり、一気に一、三塁にチャンスが拡大した。

 ここで松田宣が大竹から中堅バックスクリーンに飛び込む3ラン。均衡を打ち破る3ランとなり、ダイヤモンドを一周すると、本拠地のファンと歓喜の「熱男!」を大合唱した。8回には柳田のソロ弾、福田の2ランも飛び出し、ソフトバンクが快勝した。

 試合後、お立ち台に上がった松田宣は「その前にネクスト(バッターズサークル)でグラシアルが3-1になった時点で無死一、二塁で確実にバントあるなと思ってめちゃくちゃ緊張したんですけど、グラシアルがきっちり打ってくれて、無死一、三塁でなおさら緊張して心臓バクバクで打席に入りました」と笑わせると、「2ボールのバッター有利のカウントだったので、しっかり自分のスイングして自分の打球を飛ばすことを考えて、ものすごくいい打球を飛ばすことができました。なかなかバックスクリーンのセンター方向に飛ぶホームランは珍しいので、練習の成果が出てとても嬉しく思います」と喜びを噛み締めた。

 さらに「熱男」コールついては「クライマックスシリーズでも1回はやりたかったなと思ったんですけど、できなかったので、日本シリーズのこの舞台で本拠地でやりたいと思っていたので、100点満点の熱男ができたと思います」と満足げ。「今日の勝ちは(高橋)礼が流れを作ってくれたおかげ。ナイスピッチと言いたいと思います」と快投した高橋礼への賛辞も忘れなかった。

(Full-Count編集部)

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