ソフトバンクは76.5%、連敗の巨人に逆転は…日本一になる確率を読み解く
巨人の連敗スタートは過去に8度、うち日本一は1989年、2000年の2度
巨人が日本シリーズで初戦から連敗した例は、8度ある。
1957年 ●●●△● 西鉄
1959年 ●●●● 南海
1976年 ●●●〇〇〇● 阪急
1977年 ●●〇●● 阪急
1989年 ●●●〇〇〇〇 近鉄 日本一
1990年 ●●●● 西武
1996年 ●●●〇● オリックス
2000年 ●●〇〇〇〇 ダイエー 日本一
連敗から日本一になったのは、1989年と2000年の2例。1989年は、3連敗した巨人に近鉄の投手加藤哲郎が「巨人は(パの最下位の)ロッテよりも弱い」と発言したとされ、これに発奮した巨人が大逆転をしたと言われている。
この時の監督は、藤田元司。現監督の原辰徳(外野手登録)、1軍コーチの宮本和知、水野雄仁、吉村禎章がロースターに名前を連ねていた。前述の通り、2000年は同じホークスを相手に連敗から日本一になっている。
今年の巨人は東京ドームで37勝27敗。しかしソフトバンクも4勝1敗(巨人に2勝1敗、他にソフトバンク主催でオリックス、西武に各1勝)と苦手意識は全くない。
ホームゲームのアドバンテージはそれほど大きくないかもしれないが、流れを変えるためにも、巨人は東京ドームでの初戦を何としてもとりたいところだ。
昨年までの通算では、セ・リーグが35回、パ・リーグが34回日本一になっている。 パ・リーグは2001年以降、13勝5敗と圧倒してセ・リーグに追いつこうとしている。令和最初の日本シリーズで、パの代表ソフトバンクは戦績をイーブンに持ち込むことができるだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)