巨人逆転の可能性は12.5% 過去2回の「第1戦から3連敗→日本一」を振り返る

ソフトバンク・工藤監督(左)、巨人・原監督【写真:藤浦一都、Getty Images】
ソフトバンク・工藤監督(左)、巨人・原監督【写真:藤浦一都、Getty Images】

「神様、仏様、稲尾様」の1958年西鉄、藤田監督がリベンジした1989年の巨人

■ソフトバンク 6-2 巨人(日本シリーズ・22日・東京ドーム)

 巨人は22日、ソフトバンクとの日本シリーズ第3戦に2-6で敗れた。まさかの3連敗を喫して崖っぷちに立たされたが、逆転日本一の可能性はどれくらいあるのか。過去の日本シリーズを振り返る。

 今季で70回目となった日本シリーズで、第1戦からの3連敗はこれで17回目。過去16回のうち、逆転で日本一となった例は1958年の西鉄と1989年の巨人の2回ある。過去の例からいえば、巨人の逆転日本一の可能性はまだ12.5%残っているのだ。

 1958年は三原監督率いる西鉄が水原監督率いる巨人を大逆転で破った。西鉄は3連敗後、第4戦にエース稲尾で勝利。第5戦はサヨナラ勝ちで勢いに乗って第6、7戦も制した。稲尾は7試合中6試合に登板し、4完投、4勝すべてを挙げる活躍で「神様、仏様、稲尾様」という“名言”が生まれた。

 1989年は藤田監督の巨人が仰木監督の近鉄を相手にミラクルを起こした。巨人は3戦すべて接戦で3連敗を喫した。しかし、第4戦を香田の完封でモノにすると、第5戦では原(現監督)が満塁弾を放つなど打線が息を吹き返して4連勝。1958年の日本シリーズには巨人に藤田、西鉄に仰木が選手として所属しており、リベンジを果たす形となった。

 3連敗で崖っぷちに立たされた巨人だが、逆転日本一の可能性はゼロではない。まずは1勝を挙げて、流れをつかみたいところだ。

(Full-Count編集部)

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