20勝右腕コールの移籍先は「エンゼルスがぴったり」とNY紙 「何が妨げに…」

今冬の移籍市場の目玉選手となるゲリット・コール【写真:Getty Images】
今冬の移籍市場の目玉選手となるゲリット・コール【写真:Getty Images】

ヤンキースは11年前にドラフト1巡目指名も、コールは拒否してUCLA進学

 ナショナルズとのワールドシリーズに敗れたアストロズの20勝右腕ゲリット・コール投手は今オフFAとなる。米紙「ニューヨーク・ポスト」は「コールのFAが今オフ最大の注目である」として、ヤンキースが獲得できるか、その可能性を探っている。

 同紙は「ゲリット・コールの主な移籍先候補5球団の中でヤンキースはどの位置か」とのタイトルで見通しを論じている。記事では「アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグ(以上ナショナルズ)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)たちには申し訳ないが、コールのFAが今オフ最大の注目である」と指摘。「彼は投手最大の契約であるデビッド・プライスの2億1700万ドル(7年総額約235億7000万円)、ジャスティン・バーランダーの年俸3300万ドル(約35億8500万円)を超えるだろう。3億ドル(約326億円)近くになるかもしれない。どこが候補だろうか?」として、獲得を目指すであろう5球団を挙げた。

 同紙が挙げた5球団の中には、日本人が所属する3球団も。大谷翔平投手がプレーするエンゼルスについては「ぴったり。彼らは投手全般、特に優れた投手を渇望しているが、投手の補強ができず、すでにマイク・トラウトの最盛期を無駄にし過ぎている。コールは近くの出身であり、地元に戻りたいと思っているようである。何が妨げになるだろうか?」と指摘。ザック・コザートの契約が残り1年、アルバート・プホルスが残り2年、ジャスティン・アップトンが残り3年となっていることに触れつつ「長期的には、エンゼルスはコールとトラウトに年俸計7000万(約76億円)ドルから7500万ドル(約81億5000万円)を払い、この2人を中心にチームを作れるだろう」と予想している。

 田中将大投手が所属する地元ヤンキースについては「コールをドラフトで1巡目指名(2008年)したが、彼はUCLAに行った。トレードで獲得を試みたが、ミゲル・アンドゥハーを手放したくなかった。コールは2018年にパイレーツからアストロズに移籍した。これがヤンキースの3度目の試みとなる」と過去2度は獲得を“失敗”した経緯を説明。「ジャンカルロ・スタントンの大型契約がなかったら、ヤンキースは右腕獲得にもっと熱心に動いていただろう」と、不良債権化しつつある大砲の存在が“足かせ”になると推測している。

 さらに、前田健太投手がいるドジャースも移籍先候補として名前があがっている。寸評では「アンドリュー・フリードマン編成本部長の下、ドジャースは大型契約を避けている」と指摘。コールの獲得には大型契約が必要となるため、近年のドジャースの方針とは合致しないとしつつ「ナ・リーグ西地区で7連覇しているが、1988年を最後にワールドシリーズを制覇していない」とも言及。32年ぶりの世界一へ、“最後のピース“としてコール獲得に動く可能性があるという。

 同紙が挙げた他の候補2球団はレンジャーズとフィリーズ。コールを巡る動きが今後注目される。

(Full-Count編集部)

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