DeNA筒香は「FA市場で最も興味深い人物」 地元紙がブルージェイズに“推薦”

ポスティングでのメジャー移籍を目指すDeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】
ポスティングでのメジャー移籍を目指すDeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】

打席での“知性”も高く評価、チームの出塁率向上へ「改善する助けになる」

 ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーリーグに挑戦することを表明したDeNAの筒香嘉智外野手について、トロントの地元メディアが「ブルージェイズにとってお買い得」と伝えている。今オフのFA市場の中で「最も興味深い人物」とも言及。今季は激戦のア・リーグ東地区で67勝85敗の4位に終わったが、若手のスター候補を多く抱えるチームは獲得に動くのだろうか。

 カナダの地元紙「トロント・スター」は「日本のスラッガーが、ブルージェイズにとって最もお買い得かもしれない」とのタイトルで筒香について特集。NPB所属の筒香の名前は、1日(同2日)に選手会が公開した131人のFA選手リストには含まれていないが、「今年のフリーエージェントのリストの中で、ブルージェイズにとって最も興味深い人物はヨシトモ・ツツゴウだろう」と伝えた。

 記事では、筒香の今季成績やキャリアについて紹介。オールスターに5回選出され、一塁手、三塁手、左翼手としてプレー経験があることにも言及している。そして、ESPNのジェフ・パッサン記者が、カブスの強打者カイル・シュワーバー外野手と似ていると表現したことにも触れた上で、筒香の打席内での“知性”に注目。「トロントはフリースインガーが多く、カウント深くまで待ち、四球を選べる打者がいると良い。そして、ツツゴウはそのような選手に見える。2019年のブルージェイズの出塁率は.305で(メジャー)27位にランクするが、ツツゴウのような選手はそれを改善する助けとなるであろう」と期待を寄せた。

 米メディアからは守備力や走力が課題とされている筒香だが、同紙も左翼ではなく一塁で起用すべきだと指摘。「トロントには、疑問符が付く外野手はこれ以上必要ないが、ツツゴウは一塁手の候補となれる」。元々、ブルージェイズは守備力に多少目を瞑っても攻撃的な選手を起用するチームカラーで、その点も筒香獲得にプラスに作用するかもしれない。

 同紙は「トロントは、過去に日本のスターを獲得することに成功していない。今回も同じで、マリナーズ、ヤンキース、エンゼルスは日本にコネクションがあり、ツツゴウをラインナップに加える道を見つけるかもしれない。ミルウォーキー、サンフランシスコも一塁手が必要なために、ツツゴウに興味を示すかもしれない」とも言及。ブルージェイズは、過去にダルビッシュ有投手や田中将大投手がポスティングされたときも獲得に動きながら、モノにできなかった経緯がある。それだけに、ややネガティブな見方も示している。

 実際に交渉が始まったら、何球団が獲得に動くのか。西武秋山も海外FA権を行使し、日本人ファンも目の離せないオフとなる。

(Full-Count編集部)

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