前田智徳氏が見る「プレミア12」のライバル国 メジャーと3A選手の違いは「安定感」も…

前田氏が見る日本の打線「全員が打ってくれるのがいいですが、そう簡単ではない」

「ランナーを置いての一発は気をつけないといけません。ソロホームランでの一発事故はあると思います。でも、それを恐れていてはいけない。日本の投手にはコントロールの良さがありますし、能力は高い。十分期待できます」

 前田氏が優勝のために鍵を握るという侍ジャパンの投手力。いかにして、北中米のパワー溢れる外国人を封じるかは大事なポイントになる。

 では、日本の打線を前田氏はどう見るか。

「例えば前回大会おかわりくん(西武・中村剛也)が4番に入ったんですけど、彼自体は機能しなかった。ただ、その前後残りの8人がいい形で得点を挙げて、チームが5勝0敗と悪くない形でいきました。もちろん全員が打ってくれるのがいいですが、そう簡単ではないと思います。打線がどういうふうに機能していくのか。そこに注目しています」

 初めて見るような投手を相手に、いきなり全員がポンポンと打つことは難しいと前田氏は指摘する。その中で大切なのは打“線”になること。誰かが打てなくとも、周りの選手がフォローする。数少ないであろうチャンスで、1点をもぎ取っていく。チームとして繋いで攻めていくことが重要だという。

 台湾で行われる5日のベネズエラ戦で幕を開ける侍ジャパンの「プレミア12」の戦い。果たして、どんな戦いを見せてくれるのか。世界の頂点に手を届かせるか、注目だ。

○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月5日(火)午後6時45分~ 開幕戦「日本×ベネズエラ」
11月11日(月)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月13日(水)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月17日(日)「決勝」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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