【プレミア12】地元開催でも侍ジャパンを応援? 台湾で日本野球が人気の理由とは
野球日本代表「侍ジャパン」は台湾で「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)オープニングラウンド3試合を戦い3連勝。首位でのスーパーラウンドへの進出を決めた。3戦目のチャイニーズ・タイペイ戦は地元台湾のファンにより、チケットは発売から早々に完売した。当日も球場内通路まで埋め尽くす盛況ぶりだったが、日本球団のユニホームを着た台湾ファンの姿も多くみられた。
テレビの影響も大きいが実際に観戦で日本を訪れるファンの姿も
そこからNPBのレベルの高さに触れてファンになったといい、坂本や中田翔内野手(日本ハム)も好きだと話す。しかし、代表入りしたチェンのユニホームを着ているので、チャイニーズ・タイペイを応援するのだろうと聞けば「うーん、台湾は好きですが、日本も好き……」と困り顔だった。
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さらに山田哲人内野手(ヤクルト)のユニホームを着た男性は、台湾野球も日本野球も熱心に応援しているそうで、「山田選手のユニホームは甲子園に試合を見に行った時に買いました。本当は柳田(悠岐選手、ソフトバンク)が1番好きだけど、今回は代表にいないので」。
NPBではソフトバンクがひいき球団で、「テレビで見たのがきっかけ」だという。テレビ放送の影響はかなり大きいようだ。「野球観戦を目的に日本には度々行っています。日本の野球のレベルは高いけど、チャイニーズ・タイペイにも頑張ってほしい」と、どちらの活躍も楽しみにしていた。
チャイニーズ・タイペイ戦だけでなく、ベネズエラ戦、プエルトリコ戦が行われた桃園国際野球場でも日本ハムのポスターが貼られていたり、日本を応援する台湾ファンが来場したりといった光景があった。スーパーラウンドでも侍ジャパンの活躍に、国内外から注目が集まりそうだ。
(臼井杏奈 / Anna Usui)