【プレミア12】前夜敗戦の侍J、絶対に負けられない一戦 専門家が見る全勝メキシコの実力は?

「プラン」を大事にするメキシコは「今永を丸裸にするくらい映像を見ていると思う」

 実際に、メキシコ代表のフアン・カストロ監督はオーストラリア戦後の記者会見で「いい試合だったと思う。豪州の選手は我々のピッチャー陣と戦っていたが、予定通りの試合ができたと思います」と振り返り、日本戦と15日の韓国戦に向けて「大会前に色々と考えて準備してきた。我々のチーム全体が強いと考えている。考えたプラン通りにやっていきたい」と話していた。侍ジャパン対策も入念に練っているかもしれない。

 では、打線はどうか。野口氏は「1番のジョーンズと3番のキロスが非常に振れている。オーストラリア戦では7番だった元中日のクラークも好調です。2番のペリオはオーストラリアの投手にタイミングが合いませんが、調子自体は悪くなさそうなので、上位打線はしっかり抑えることが鍵になります」と指摘。「粗さもある」というが、先発の今永は細心の注意を払う必要がありそうだ。

「粗さ、振り回している感じはあります。そこをしっかりと日本の投手陣が突いていければ。ただ、日本の先発の今永は最近の試合でコントロールが安定していないので、投げミスをして打者の手が伸びるようなゾーンに入ると……。メキシコのバッターは粗さがあるとはいうものの、振ることに関してはアメリカ打線以上かもしれないので、ちょっと怖さはあります。少々ボールでも振ってくるから気持ち悪さもある。カストロ監督はオーストラリア戦もプラン通りだったと言っていたので、日本への対策も練っているでしょう。今永を丸裸にするくらい映像を見ていると思います。中南米の選手は、速い真っ直ぐでも甘く入ると怖さがある。まずは、しっかり緩急をつけていくことが大事でしょうね」

 メキシコは日本に勝てば決勝進出となり、今大会でのアメリカ大陸最上位国に与えられる東京五輪出場権の獲得が決まる。モチベーションも高いはずだ。米国戦の敗戦から切り替え、1勝をもぎ取れるか。侍ジャパンの“底力”が試される。

○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月13日(水)午後6時45分~ 「日本×メキシコ」
11月17日(日)「決勝」

(Full-Count編集部)

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