日ハム宮西が「オープナー」について球団に“要望” 吉村GMも納得「非常に前向き」
岩瀬仁紀氏の15年連続50試合登板へ「ここからの1年、1試合1試合が本当にすごい厳しい」
宮西自身は今季、左肘の手術明けにも関わらず、55試合に登板して1勝2敗43ホールド、防御率1.71と奮闘した。新人から12年連続で50試合以上登板し、2年連続3度目となる最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得。前人未到の通算300ホールドも達成した。
「肘の状態は最悪でした」と振り返る中での好成績。「自信になったか?」という問いかけにはすぐさま首を振った。「自信じゃない、感謝しかない。肘の状態があって、それなりの間隔を開けてもらったりしたので、若い子らの登板数が増えてしまった申し訳なさもある。そういう意味ではトレーナーさんしかり、監督、コーチ、リリーフ陣に助けられての50試合かなと思います」と感謝の言葉をまっ先に口にした。
肘が痛くてもマウンドに立ち続けられるのは、岩瀬仁紀氏の15年連続50試合登板の記録に追いつきたいという思いとチームへの責任感があるからだ。岩瀬氏の記録まであと3年。来年35歳になる宮西は「見えてるんですけどね。ここからの1年、1試合1試合が本当にすごい厳しいというかハードルが高いなというのは年々思いますね。近くづくにつれて、きつさが分かってきます。これだけ投げ続けて休憩がないのでね。ここからが大変だなと思います」と難関に挑む。
「来シーズンも50試合以上登板したいと思ってますし、パ・リーグはいいリリーフが多いので、その中で3年連続のタイトルを目指したい。その中で優勝、日本一がついてきてもらいたい」と力を込めた鉄腕。若い投手陣をけん引しながら、あくなき挑戦は続く。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)