阪神と基本合意の大砲ボーア、課題は“対左腕” MLB通算で打率.217&長打率.326

今季はエンゼルスに所属していたジャスティン・ボーア【写真:Getty Images】
今季はエンゼルスに所属していたジャスティン・ボーア【写真:Getty Images】

地元メディアも日本行きに注目「生産性は急激に衰えた」

 元エンゼルスのジャスティン・ボーア内野手が阪神と契約基本合意に達したことに米国とカナダのメディアも注目している。日本の報道を受けて強打者の日本行きをレポートし、「自身のスイングを取り戻すために日本へと向かう」などと伝えている。

 米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「ジャスティン・ボーアがNPBの阪神タイガースと契約する」とのタイトルで速報。ボーアが阪神と契約合意に達したという日本の報道を紹介している。

 マイナー落ちも経験するなど、エンゼルスで52試合出場、打率.172、8本塁打、26打点の成績に終わった今季については「キャリア最低」だったと言及。さらに「彼は平均以上の四球率(2019年は10%、キャリア通算11.2%)を披露し、平均以上のパワーも見せた。しかし。ボーアの2019年の三振率30.6%は、彼のキャリアにおいて断トツで高い数字だ」と、三振の多さが問題になったと指摘している。

 また、「彼はこれまでの左投手との対戦では、特にうまく対応できたわけでは決してない(打率.217、出塁率.304、長打率.326)。しかし、彼は右腕に対してはキャリア通算で打率.260、出塁率.344、長打率.489という数字を残している」ともレポート。阪神で主砲としての役割を果たすには、左投手に対してどれだけ対応できるかもポイントになりそうだ。

 カナダメディア「TSN」も「報道:ボーアが日本の阪神タイガースと契約」とのタイトルで速報。「ボーアは2014年にマイアミでキャリアを開始し、最初の4年間で打率.273、出塁率.346、長打率.489という素晴らしい数字を残した」とマーリンズ時代の好成績を振り返りつつ、「しかし、ボーアの生産性は急激に衰えたため、こうして彼は自身のスイングを取り戻すために日本へと向かっている」と報じた。

 ここ2年は打撃成績が低下し、尊敬するマーリンズ時代の同僚・イチロー氏の母国でプレーすることになったボーア。阪神で“復活”を遂げることはできるだろうか。

(Full-Count編集部)

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