草野球デビューのイチロー氏、海外メディアからは称賛の声止まず「Ichiro day」

イチロー氏【写真:橋本健吾】
イチロー氏【写真:橋本健吾】

イチロー氏は9回13奪三振完封勝利、3安打1打点の活躍だった

 MLBのマリナーズなどで活躍し、3月に現役を引退したイチロー氏が1日にほっともっとフィールド神戸で“草野球デビュー”を果たし、投げては9回を131球6安打16奪三振の熱投で完封勝利、打っては4打数3安打1打点と大活躍した。イチロー氏は「神戸智弁」の背番号「1」を背負って「9番・投手」でスタメン出場。智弁和歌山高校の教職員チーム「和歌山智弁」に14-0で勝利した。

 メジャー通算3267安打を放ったレジェンドが日本で野球を楽しむ姿に海外メディアも注目。複数のメディアがイチロー氏の“活躍”を伝えた。

 カナダのメディア「CBCカナダ」は「日本でイチローが131球で完投。目的は楽しむため」とのタイトルで、イチロー氏の“活躍”を伝えた。「CBCカナダ」はまず、「イチローのメジャー18年間(正確には19年)で多くのことをやってきた」として、イチロー氏が打ち立てた数々の記録を改めて紹介。そして草野球でのプレーの模様を詳報した。

 記事は「日曜日、3月に引退したこの46歳のスズキは、神戸の高校の教職員を相手に草野球で131球を投げた。イチローは最後まで投げ抜き、被安打6、16奪三振、無四球だった」と投球内容を紹介。そして「驚くことではないが、スズキは打席でも優れていた」として、3安打を放った打撃成績を伝えた。

 さらに記事は「MLB挑戦で、日本全国からの(期待などの)重荷を背負った」とした上で「イチローが重圧を背負いながらMLBに渡って成功したことが、後世の日本人選手たちがMLBに挑戦するきっかけになった」と指摘。さらに「スズキは日本人打者に付きまとった固定概念を打ち破った」と称賛している。

 米ヤフースポーツは「イチロー・スズキが教員グループを相手に131球で完投(完封)した」とのタイトルでレポート。「イチロー・スズキは3月にMLBから引退した。しかし、どんなことがあろうと野球との関係が終わることはないと、彼は示したのだった」と指摘した。そして、試合の投球と打撃成績に触れ、「正しく“Ichiro day”(イチローの日)だった」としている。

 プロ野球選手として45歳までプレーを続けたイチロー氏。引退してもなお野球に対して真摯に向き合い続ける姿に海外メディアも感銘を受けたようだ。

(Full-Count編集部)

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