燕高津監督も「全員が即戦力」と絶賛 奥川だけじゃない“実力派”大卒右腕トリオ

新入団選手発表会に臨んだヤクルトのドラフト2位・吉田大喜【写真:小倉元司】
新入団選手発表会に臨んだヤクルトのドラフト2位・吉田大喜【写真:小倉元司】

ドラ2吉田は侍ジャパン、ドラ3杉山は最速154キロ、ドラ4大西は関西屈指の右腕

 ヤクルトは3日、東京・港区のヤクルトホールで新入団選手発表会を行い、新入団6選手が登壇した。ドラフト1位の奥川恭伸投手(星稜)が大きな注目を集めているが、2位以下にも3人の大卒投手が揃うなど今回のドラフトでは投手陣の充実を図った。高津監督は「全員即戦力だと思って指名している」と期待を寄せた。

 高津監督は「投手力の強化が目標で、狙った通りの4人が取れて非常に満足」と獲得した投手陣に自信を見せる。高卒で入団する奥川は今夏の甲子園、さらに2年連続で高校野球日本代表「侍ジャパン」に選出され世界の舞台も経験するなど、実力・経験ともに十分な投手だ。しかし大卒投手陣も負けていない。

 ドラフト2位指名の吉田大喜投手(日体大)は最速150キロの直球に、スライダーやスプリットなど多彩な変化球を武器とする。「第43回 日米大学野球選手権大会」の日本代表メンバーにも選ばれた即戦力の筆頭候補だ。

 自身もその期待に応えるべく「即戦力として1年目から頑張りたい」と表情を引き締める。会見では目標とする選手を問われ、「これといって特にいらっしゃらない」と“肝っ玉”ぶりも発揮し、高津監督を驚かせていた。しかし「僕は2位なので、(奥川に)勝っているところはないと思う」と謙遜も。「精神面とか、長くやっている経験値で勝てるようにしたい。(大卒3投手)その中でも自分は即戦力になれるように」と意気込みを口にした。

 さらにドラフト3位の杉山晃基投手(創価大)も最速154キロの直球と精度の高いフォークが武器。東京新リーグでは2季連続でリーグMVPに輝くなど経験も十分で、「1年目から1軍で頑張りたい」と意気込む。

 またドラフト4位の大西広樹投手(大体大)も、関西六大学野球リーグで今季は最優秀選手賞、最優秀投手賞のW受賞を達成。こちらも「開幕1軍を目指して頑張りたい」と意気込みは十分だ。

 高津監督は「期待はしていますが、環境も変わりますし難しい事もあると思う。そんなに慌てさせてとは考えていない」としながらも、「いい準備ができた選手がいたら早い段階で使いたい」と語る。大きな期待を受ける即戦力候補たち。神宮球場のマウンドで見られる日は、そう遠くないかもしれない。

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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