DeNA訪問の5年連続2桁勝利バウアーが秘話明かす ドラフト次第で「日本も考えた」

DeNAの2軍施設「DOCK」を訪問し今永昇太と握手を交わすレッズのトレバー・バウアー(右)【写真:編集部】
DeNAの2軍施設「DOCK」を訪問し今永昇太と握手を交わすレッズのトレバー・バウアー(右)【写真:編集部】

現在でも日本でのプレーを希望「できれば引退する前じゃないどこかの時点で」

 2015年から5年連続で2桁勝利を挙げているレッズのトレバー・バウアー投手が4日、DeNAの2軍施設「DOCK」を訪問した。室内練習場では京山将弥投手とキャッチボール、今永昇太投手と談笑するなど交流。日本でのプレー希望も明かした。

 ロサンゼルス出身のバウアーは、地元ドジャースでプレーした野茂英雄投手の活躍を間近に見て育った。2006年WBCの日本対アメリカを現地で観戦すると、さらに日本人投手への興味は増し、現在でも松坂大輔投手、ダルビッシュ有投手など、多くの日本人投手の投球を分析して参考に。異国の地で奮闘する彼らの精神面にも賛辞を送っている。

 初来日は2009年の日米大学野球。第5戦の延長11回までもつれた末、日本が優勝した大会だったがバウアーはこのときから「いつかわからないけど日本でプレーしたい」との思いを持っていたという。その後は、2011年にダイヤモンドバックスから1巡目(全体3位)で指名を受けて入団し、2015年から5年連続2桁勝利。メジャーを代表する投手となったため、日本でのプレーはいまだ実現していない。

 しかし、驚くことにドラフト当時は本当にNPB入りを考えていたという。「カーター・スチュワートがソフトバンクに入りましたけど、ドラフトされるときに色んなチームと話をして、自分がトレーニングをしたいプログラムをそのチームが持っていない場合、日本でプレーすることも考えた」と話し、自身の成長のためなら、海を渡る覚悟を持っていたのだ。

 現在でも日本でのプレー希望を持っており、「できれば引退する前じゃないどこかの時点で」と話すバウアーは来オフにFAを迎える。長期契約ではなく単年ごとの契約を望んでいるとの報道もあり、そのことについては「どういう形になるかわからない」としたものの、「例えばMLBでストライキが起こったらどうするかと考えることもある」と語った。万が一の場合には近い将来にNPB入りが実現するかもしれない。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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