【野球と記録】ベーブ・ルースの本塁打量産でファンに浸透 野球はなぜ「記録のスポーツ」に?

ウイリアムスの打率4割、ディマジオの連続安打など野球の歴史は記録に彩られていく

 1941年は「記録の年」になった。レッドソックスのテッド・ウィリアムスが、1925年のロジャース・ホーンズビー(セントルイス・カージナルス)以来の「シーズン打率4割」を記録。そしてウィリアムスの最大のライバルであるヤンキースのジョー・ディマジオが「56試合連続安打」のメジャー記録を樹立した。

 1919年以降MLBの記録の集計、管理を担ってきた「エリアス・スポーツビューロー」は、新聞社に2人の記録に関する詳細なデータを提供、ビジネスを拡げた。

 次に「MLBの記録」が全米の話題になったのは、1961年、ヤンキースのロジャー・マリスがベーブ・ルースの「シーズン60本塁打」に迫った時だ。マリスがホームランを量産すると、ルースの記録を神聖視するファンから抗議が殺到する事態になった。

 当時のコミッショナーのフォード・フリックはルースの時代には新聞記者としてその偉業を書き立てていた。当時MLBは162試合制だったが、ルースの時代は154試合制だったのでフリックコミッショナーは「ルースの記録をマリスが154試合以内で破らない限り参考記録扱いになる」と発表した。

 結局、マリスは154試合時点では58本にとどまり、新記録の61本塁打はチーム162試合目に記録された。

 MLBはマリスの記録を「参考記録」としてルースの60本と併記していた。マリスの記録はアスタリスクつきでレコードブックに記載されたが、1991年、正式なMLB記録として認められるようになった。

 以後もバリー・ボンズの本塁打記録、イチローのシーズン安打記録などが大きな話題となってきた。MLBの歴史は、まさに「野球記録の歴史」だと言っていいだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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