大谷翔平のリアル二刀流は? マドン監督「もちろん。可能な限り打席に」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

マドン新監督が大谷のリアル二刀流での起用を検討「そうすれば年間さらに50打席ほど増える」

 エンゼルスのジョー・マドン監督は9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州サンディエゴで行われているウインターミーティングで報道陣の取材に対応。大谷翔平投手が投打同時に出場するリアル二刀流での起用について、「もちろん(検討する)」と来季中にも実現させる可能性を示唆した。

 カブス前監督で、アイデアマンとして知られるマドン監督。この日の会見で二刀流・大谷について、こう明かした。

「気に入っている。ナ・リーグではやっている。普通そうじゃないからといって、やってはいけないことではない。アスリート、選手、投手の保護のためにやり過ぎることもある。この男は特別だ。もちろん彼は打つ必要がある。それほどに良いんだ。腕のリカバリーに影響を与えない形で、可能な限り打席に立たせる方法を考えなければならない。それが重要だと考えている」

 大谷が18年にメジャーでプレーしてからリアル二刀流で出場した試合はない。それでも、日本ハム時代には計14試合で投打同時に出場し、通算成績は投手で9勝1敗、防御率1.28。打者では打率.286、1本塁打、5打点の成績を残した。リアル二刀流についても、前向きな姿勢を見せた。

「もちろん(検討する)。そうすれば年間さらに50打席ほど増えることになる」

 右肘のトミー・ジョン手術からの復活を目指す大谷はこの日、メッツ前監督で来季から新たに投手コーチに就任するキャラウェイ氏が初視察する中でブルペン投球。エプラーGMによると、キャラウェイ投手コーチは「この男を気に入った」と絶賛。「あと2週間くらい」(エプラーGM)でリハビリが完了するという。

 一時帰国した11月下旬、大谷はリアル二刀流について、「スプリングトレーニングから自分がどういったモノを出していけるか、によるんじゃないかなと思います。来年は投手として出るにあたって、先発ローテーションのどういうポジションで行くのか。春先から前半戦にかけての成績、(大谷に対する)チームの信頼によると思う。その地位を確立していければ、あるんじゃないかなと思う」と話していた。日本球界を席巻したリアル二刀流がメジャーで見られる日も着実に近づいているといって良さそうだ。

(Full-Count編集部)

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