MLB、本塁打急増理由は「飛ぶボール」にあらず? 専門家「縫い目の高さと打撃技術」

今季53本塁打を放ったメッツのピート・アロンソ【写真:Getty Images】
今季53本塁打を放ったメッツのピート・アロンソ【写真:Getty Images】

MLBに依頼された専門家による委員会がレポートを提出

 MLBでは今季、レギュラーシーズンで史上最多の6776本塁打が飛び出した。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」は、理由を「縫い目の高さと打撃テクニックである」と指摘。「飛ぶボールは存在しない」としている。

 記事は、MLBが11日(日本時間12日)に発表したレポートを紹介。「ボールによって縫い目の高さが異なることが引き金となり、空気の抵抗が減少したことと、『選手の行動の変化』により、打球の発射角度と速度が変わってきたことが、シーズンにホームランが増えた理由である」と結論付けている。

 レポートによると、ポストシーズンではボールへの空気抵抗が増えたためにホームランが減少したが、ボールの縫い目はレギュラーシーズンのものと差異がなく、その理由は分からないとしている。

 このレポートはMLBに依頼された委員会が提出したもので、27ページに及ぶという。レポートは「(ボールを供給する)ローリングス社とMLBが故意に(ボールに)何かしたという証拠は全く見つからなかった。(変化の原因は)おそらく製造過程でのばらつきによるものである」という結論を出したという。

 また、レポートでは、本塁増加の理由の1つとして「パワーヒッティングが増え、打球の発射角度が大きくなったことをあげている。

 記事によると、コミッティーは「(ボールのばらつきを減少させるための)6つの提案をした」という。さらに詳しいレポートを準備中であるという。

(Full-Count編集部)

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