3年ぶりNPB復帰の牧田が描く40歳現役の夢 「1年1年」も「40くらいまで続けられたら」

3年ぶりのNPB復帰となる楽天・牧田和久【写真:編集部】
3年ぶりのNPB復帰となる楽天・牧田和久【写真:編集部】

代名詞の“サブマリン”は体に負担も…「40くらいまで続けられたら」

 35歳を迎えた“サブマリン”の表情には決意がみなぎっていた。3年ぶりのNPB復帰となる牧田和久投手が選んだのは楽天だった。これまで先発、中継ぎ、抑えとフル回転を続けてきた右腕。ベテランと呼ばれる年齢を迎える中、アンダースローとの向き合い方を語っていた。

 楽天への加入が決定し、11日に仙台市の楽天生命パーク宮城で入団会見に臨んだ牧田。西武では新人王に輝き、配置転換を繰り返しながら、7年間で276登板(110先発)、53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83とタフネスぶりを発揮した。アメリカでの2年間は苦戦を強いられながら、昨季はメジャーとマイナー3Aの合計で51試合に登板。今季も2A、3Aで合わせて43試合に登板した。

 3年ぶりとなるNPB復帰に「1年でも長く、40(歳)くらいまで続けられたらいいなあと思います」とまだまだフル回転する気は満々の右腕。しかし、代名詞のアンダースローならではの苦労もある。「投げ方が投げ方なので難しい部分はあると思う」と語るなど体への負担が大きく、ロッテで活躍し「ミスターサブマリン」とも呼ばれた渡辺俊介投手も、35歳の2012年シーズンを機に登板数を減らしている。

 いつ衰えが来るかわからない中で「1年1年頑張っていきたいと思います」と、まずは来季を見据える牧田。プロ10年目を迎えるが、まだ優勝の経験はない。「身を削りながらやっていきたい」と自身初となる優勝に向けて、全力を尽くしていく。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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