熱意で筒香振り向かせたレイズ 立役者は「ボリ・ウチボリ氏」、地元紙伝えた舞台裏

レイズへの入団会見に臨んだ筒香嘉智【写真:AP】
レイズへの入団会見に臨んだ筒香嘉智【写真:AP】

2年約13億円より高額オファーあるも、レイズは20頁超の資料などでアピール

 ポスティングシステムを利用してDeNAからレイズへの移籍が決まった筒香嘉智外野手は17日(日本時間18日)、正式にレイズと契約を交わして入団会見を行った。契約内容は2年総額1200万ドル(約13億3000万円)、背番号はDeNA時代と同じ「25」となり、この日レイズのユニホーム姿を初めて披露した。

 レイズが本拠地を置くフロリダ州の地元紙「タンパベイ・タイムス」では「レイズがどのようにヨシトモ・ツツゴウに売り込んだか」と題した特集を掲載。レイズが筒香を獲得するまでの経緯をレポートしている。

 記事では真っ先に数年に渡って筒香のプレーをスカウティングしてきたレイズ国際スカウトの内堀立城氏の存在にスポットライトを当て「スカウトのボリ・ウチボリ氏が何年も日本でヨシトモ・ツツゴウが活躍するのをスカウティングし、可能な限り選手と、人としての彼を知り、彼にレイズの存在を知らせたことは間違いなく役立った」と伝えた。

 また、レイズが真っ先に筒香獲得に手を挙げた“熱意”も大きな効果を発揮。記事では「ポスティング申請手続き完了後、最初に連絡した球団だったこともプラスとなった。最初の電話は、8人が2つの言語で話すぎこちないものであったが、上手くいった」と言及している。

 レイズより好条件を提示する球団もあったが、筒香は条件面では劣るレイズを選んだ。記事では「もちろんお金も重要であり、興味を示した球団の中で最高額ではなかったが、2年1200万ドルのオファーは交渉を継続するのに十分であった」とレイズの提示は筒香サイドを納得させるには十分な額であったと指摘。「レイズのユニホームを着たツツゴウが表紙を飾る球団と地域をアピールする20ページの資料を作成したことなども感謝された」と、球団が作成したアピール資料の存在も好印象を与えることになったとしている。

 最初に獲得に名乗りをあげ、熱心なアピールが実ったレイズ。ただ、記事では「ツツゴウにレイズ移籍を決断させたものは人であった」と、最終的には“人”が決め手になったとした。エリック・ニアンダーGMやケビン・キャッシュ監督ら6人が、ウインターミーティングが行われたサンディエゴから筒香がトレーニングを行っていたロサンゼルスの施設を訪れたエピソードも紹介。球団としての熱意や、指揮官の情熱が筒香をレイズ入りに傾かせたと伝えた。

(Full-Count編集部)

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