田中将大がヤンキース過去10年「最高FA」に 米メディア「効果的であり続けた」

ESPNは田中の安定感とポストシーズンでの活躍を評価

 特集では2014年開幕前の大補強を境にヤンキースがFA市場の主役になることはなかったと振り返っている。

 そして、過去10年間最高のFA補強に田中が堂々選出された。

「途中いくつかの試練も存在した、サイ・ヤング賞候補というわけではなかったが、タナカは効果的であり続けた。シーズン平均WAR2.9。契約後の通算75勝はメジャー14位で、防御率3.75は(900イニング以上の投手で)21位だ」

 移籍初年度に右肘靭帯部分断裂で離脱を余儀なくされるなど、苦難にも直面した日本人右腕だが、キャリアを通じた抜群の安定感は特集で絶賛されている。

 そして、大舞台での強さが最大の評価につながっている。「彼はポストシーズンの先発8試合で、防御率1.76を誇っている。だから、ここ10年、ヤンキースがワールドシリーズに進出できていないことで、彼を責めてはいけないのだ」。ポストシーズンに輝く田中は絶大な評価を手にする一方で“不良債権”に選出されたのは、7年総額1億5300万ドル(約167億円)のエルズベリー外野手だった。

「エルズベリーの契約は最初からリスキーに見えた。2011年にモンスター級の働きを見せ、MVP投票で2位だったが、故障に苦しんでいた。2010年は18試合で、12年は74試合だった。ヤンキース1年目はWAR3.6を記録したが、そこから下り坂となった。7年契約でたった39本塁打とシーズン平均わずか74試合出場となった」

 同期入団の田中と明暗くっきりの格付けとなった。

(Full-Count編集部)

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